2008年7月28日 バンクーバー島

サリナスの内田ファミリーと再会

今から38年前の1970年、最初の世界一周ドライブ時にアルバイトしたとき雇ってくれた内田ファミリーと再会。
キー内田さんはその後も事業を広げ、カーネーション等の花や観葉植物栽培で大成功された。

弟のジュン内田さんも、私を雇ってくれたときに社会保険に入ってくれ、わずかではあるが、今では米国から毎月年金をもらっている。

 
 

38年前に私が造った温室

内田さんが最初に造ったカーネーションの温室栽培用のビニールハウスはまだ健在だった。
感無量!
素人の大工仕事だったが、設計が良かったのだろう。

 
 
カリフォルニア西海岸の大アワビ

ここでは一人一日3個まで取ってよいという。
アワビが大きく育つには←食料となる海草が豊富にある←海草が育つための豊かな海水がある←陸地の森林から栄養になる要素が流れてくる←森林が守られている。
ここで採れた大アワビは世界一だったといいい、重さは約6.5kgで、その種の本には確かに世界の大アワビの記録が載っており、確認できた。
味は?
 
 

ロシアの砦

1800年代に、ロシアはラッコの毛皮を求めてアラスカからこの地まで探検・狩猟した。
この地の先住民(インディアン)やスペイン人植民地統治者にも負けない大砲等まで持ち込んでいた。
ラッコはアワビ等の食料が豊富だったから数を増やせたのだろう。今では、この地のラッコはほぼ絶滅した。

 
 
ラッコ

皮膚面積の一平方インチ(6.25平方cm)に生える毛髪は、人間の頭髪で100,000本位、カワウソで150,000本位、ラッコは1,000,000本にも達するのがいる。
ラッコの毛皮は、その温かさが災いして命を狙われ、絶滅寸前にまで追い詰められた。
その肉がおいしいがゆえにアワビはラッコに狙われ、ラッコは人間に狙われ…人間の世界史上では、価値がある土地ほど紛争の地になった。
 
 
コロンビアリバーの大橋

オレゴン州のアストリア市から大きな橋をわたってコロンビアリバーを越え、ワシントン州に入る。
道は途端に良くなった。
我車はハイルーフだから横風を受けやすく、この種の渡河はハンドルが風下に取られ、風景を見る余裕がなかったが、眺めはキーウエストみたいで最高!
…だったと妻曰く。
 
 
フライドポテトがお気に入り

国立公園のリスや鳥は人間がこぼしたパンくず等を狙っている。
海岸のカモメはレストランの客にエサをねだり、ここではフライドポテトがお気に入りだった。
パンをやったら最初は横を向いて不機嫌そうだったが、やはりぱくついた。
野生動物にはエサをやってはいけないが、目前でじっくり何十分でも眺められると、根負けしてしまう。
 
 
ワシントン州のオリンピック国立公園

杉の大木、その木の枝葉にまつわりつくコケやシダ、氷河、針葉樹等でたっぷり森林浴ができる。
背丈が高いので昼でも薄暗い。
鹿は問題ないが、熊には神経を使う。
周囲の松林ではマツタケ(のような)が採れ、一部は日本へも輸出されている。
 
 
ラ・プッシュ海岸の流木

豊富な森林を象徴するように、河川や海岸は流木で埋まり、原始の世界を垣間見せている。
グリーンランドのエスキモー(イヌイット)はロシアの針葉樹林から北極海へ流れ出て海流に乗って海岸に漂着する流木を生活に生かし、今日まで生き抜いてきた。
 
 
おときちさん、インディアン(カナ族)居留地に漂流

江戸時代に、日本からワシントン州の北西端に漂流して3か月間この地のカナ族に保護され、その後著名な船会社に難破した船を修理してもらって、その船で日本に帰国した兵庫県人の3人がいる。
堀江さんのヨットによる太平洋横断以前に、このような人が何人いたのだろうか。
エクアドルの首都の国立博物館では、「日本南部から舟で渡来したアジア人が太平洋岸に住みついた」と展示していた。
 
 
森林浴のドライブ

先住民居留地は人気がなく、閑静な樹林が続く。
樹木は所々伐採されて、背丈が低い新樹林地帯がある。
ドライブしながら森林浴できるなんて!贅沢。
 
 
オリンパス山(7969フィート)のふもとの温泉は
                       100年以上の歴史


ここは軽い硫黄か硫化水素のにおいが立ち込め、高齢者の憩いの場所になっている。
ある年配者はキャンピングカーでカナダからきて「ときどき1週間滞在して健康維持に努めている」とか。
62歳以上は1日7ドルで泊まれるので、1週間の国立公園入園料15ドルを払っても、「安い療養ができる」、といっていた。
水着が必要だがぬる湯、熱湯、幼児用湯、プールと4つの水槽がある。