■国内でかける保険 ○本人の人身傷害、治療費用、救援者費用、賠償責任、疾病、後遺症、死亡等の保険 o個人の方針次第である。更新は個人と保険会社の契約による。ただし、いかなる国も入出国時に加 入の有無のチェックはしない。参考ホームページhttp://allabout.co.jp/finance/insurance/ o国民健康保険 ・長期海外旅行でも住民登録をそのままにすると保険料の支払督促が毎年留守家族等にくる。留守 家族等が払い続ければ、海外での治療費は健保が指定した英文診断書を予め持参して現地医者に 記入してもらい、現地払いの領収書を添付して帰国後2年間以内に申請すれば、健保が定めた給 付基準内で給付される。健保は旅行中に脱退も可能。 ・長期海外旅行のため住民登録を抹消すると自動的になくなる。海外旅行中は健保料を払わなくて すむが、治療費は全額本人負担になる。脱退後に帰国したときは、住民登録すれば自動的に復活 する。 ・海外旅行中に大けが等をして身体障害者になると、国民健保から終世治療費や障害者年金等が受 けられる。脱退すればこれがなくなる。 o海外旅行保険(東京海上日動火災保険梶A代理店は富士ライフ梶@03-5435-7314) 救援者費用(1,000万円)、障害死亡(1,000万円)、傷害後遺障害(1,000万円)付で月1,000円 程度。加入期間は自由で数年間も可。途中解約も可。 o東京都民の都民共済保険、区民共済保険の場合 ・都民共済は予め持参する英文診断書はなく、現地語診断書と現地払い領収書を帰国後2年以内に申 請すれば、支給基準内で給付される。 ・区民共済は予め持参する英文診断書はなく、現地語領収書のみを帰国後2年以内に申請すれば、 支給基準内で給付される。 o全労災こくみん共済シニア傷害 指定された「事故発生通知はがき」と「英文診断書」を持参する。ケガ・病気等後は「事故発生 通知はがき」で本部に通知する。医者に診断時は、「英文診断書」に記入してもらい、現地払い領 収書を添えて帰国後2年以内に申請すれば、支給基準内で給付される。 oJTB傘下のジェイアイ傷害火災保険会社やAIU(世界での知名度は凄い!)等がある。その際 は後遺症もカバーすると、後遺症をかかえて帰国した際もよいし、保険金の請求権が普通期限の6 か月より長いので加入価値あり。死亡と後遺症がセットになっているときは、ためらわず加入する とよい。AIUの海外傷害・疾病保険は1年後延長可。 o潟Aイエヌコーポレーション、海外旅行保険係でも可。 TEL:06-4705-4578 FAX:06-4705-4589 URL:http://www.aienu.com Mail:info@aienu.com oDCクレジットカードでは、日本からの出発毎に、それぞれの90日以内の海外旅行での人身災害の保 険料が年500円位。旅行前の事前手続きもクレジットカードでの費用支払いも不要。長期旅行はクレ ジットカード規約をよく読み、有効期間と料金を確認すること。ただし、保証額は少ない。 oシティ−バンクのクレジットカード(ドルカード)は年会費100米ドルだが、公共交通機関をカー ドで利用後の90日間の12時まで事故補償。事故後180日以内に請求すれば有効。ただし、1回のみ。 もし長期の補償を希望するなら、別途有料の保険に加入しなければならない。 o海外での保険は国内で入れるが、この際、「単なる海外旅行」等といわないと加入が難しくなるだ ろう。長期の自動車旅行では危険で、加入が危うくなる。定款をよく読み「自動車でドライブ中の 事故による補償は---」を確認しておくこと。 o海外でのレンタカーによる事故は、一般的には「対人対物補償はレンタカー会社が自動的に加入す る。ただし、会社によって金額には幅があるので確認が必要」「本人の治療費等は本人が任意で加 入する」なので、想定されるときは事前に日本で加入しておくとよい。 o緊急移送代も補償する保険だと、万一毒蛇にかまれたりマラリアでの緊急移送等を安心して頼める。 o現地で病院にかかったら、「診断書と料金支払いの領収書」を持ち帰って請求すればよい。 o一般的には、セット料金は特定の個人が必要なものと不要なものが混在している。自分の旅行スタ イルに合った特約保険にバラ掛けするのが賢明である。 o持病は補償なし。 o帰国後の発病による補償は、「原則として帰国後48時間以内に医師の診察を受けた場合のみ」可能。 o保険に加入したら、保険会社の海外支店等の所在地一覧表をもらって持参しよう。 ○本人の国民・厚生・共済年金保険 o資格が継続できて保険料を家族等が払っていれば受給につながる。 o国民年金は長期の海外旅行でも住民登録を抹消しないと保険料の支払督促が毎年留守家族等にくる。 留守家族等が代行して払い続ければ、そのまま加入期間と年金額がカウントされる。仮に未納にな っていても帰国後、2年前までは遡って加入を再開できる。 o国民年金は長期の海外旅行で住民登録を抹消すると国保料を払わなくてすむ。だが、その分の加入 期間と年金額が減少する。帰国後に住民登録すれば自動的に復活する。ただし、帰国後の前には遡 って加入を再開できない。脱退すれば保険料を払わなくてすむが、加入期間と受給額は減少する。 o国民・厚生・共済年金受給には20〜60歳までの間に25年以上の加入期間が必要だが、旅券等で海外 在住だったことを証明すれば、この間は「空期間」として25年以上という規定の計算に入れてくれ る。 (例:加入期間20年+海外旅行期間10年は合計30年で、規定の25年以上とみなされる。また25年 以上の規定をクリアーするためには、国民年金の場合60〜70歳の任意加入という追加手段もある) ○車の対人・対物・自損等保険 o海外で適用される保険は、日本国内では加入できない。 参考ホームページhttp://allabout.co.jp/finance/carinsurance/ o外国人が日本国内をドライブする際は、日本国内で保険に加入できる。 ○物の損害保険 JTBやAIU等がある。参考ホームページhttp://allabout.co.jp/finance/accidentinsurance/ ■国外でかける保険(開発途上国で補償請求を自分で行うのは難しい) ○本人の人身傷害・疾病・後遺症・死亡等の任意の保険 海外で入るのは言葉・手続きで問題が多く、保険金の請求手続きとなると簡単にはゆかないだろう。 ○車の対人保険 o保険加入は自由な国と強制な国がある。強制は保険に加入しないと入国・通行できないことと、罰 金の恐れがある。だが、いざ事故を起こして補償手続きとなると相手、保険会社との交渉が必要。 o日本の自賠責・任意自動車保険の保険会社から無事故証明を英文で作ってもらい、外国の対人交通 保険に加入するときに提出すれば安くなることがある。 o各都道府県の自動車安全運転センターは英字の無事故無違反証明書を発行してくれるので、持参す ると海外で対人自動車保険の保険料が割引かれることがある。 oヨーロッパは、いかなる国籍車に対しても強制の対人自動車保険が必要。日本の自動車損害賠償責 任保険と同じ。国・地方・国境によって加入のチェックが不統一で、イタリアやポーランド等のよ うに未加入だと罰金10万円、スペインは50万円とる国・所があり、うるさい警察官もいる。この保 険証書の色がグリーンなので、通称はグリーンカードと呼ぶ。 ヨーロッパおよびモロッコ、トルコ、イラン、ウクライナ等周辺国で有効の共通強制対人自動車 保険の加入は、発行国・地域・会社によって値段、有効国、保険金、加入期間、保険請求手続きも 違う。例:4か月間有効で170米ドル。 一般的には、各国の自動車クラブ、主要都市の主要保険会社、主要国境付近でも加入可。ポーラ ンドからスロバキアへの出国地CIESZYNは比較的安く、適用される国の数が多く、期間も1年まで自 由に選択できるが、保険金が補償する内容は不明。万一の時の手続きも不明。ネットで加入するこ ともできる。http://www.alessie.com/、http://www.knopf motorradreisen(Eメールは knopftours@aol.com) oアフリカの主に旧フランス植民地(共通紙幣はCFAフラン)の15か国(セネガル、ガンビア、ギ ニア、マリ、コートジボアール、トーゴ、ブルキナファソ、ベナン、ニジェール、カメルーン、チ ャド、中央アフリカ、赤道ギニア、ガボン、コンゴ共和国)は共通の強制交通保険があり、保険証 書の色がブラウンのなのでブラウンカードと呼ぶ。 o米国では強制交通保険がなく、無保険でOK。対人対物補償は高額な国なので任意保険に加入したい が、保険会社は外人観光客を「リスクが大きい、損する」と怖がり、加入は簡単でない。車検もな い州がほとんどの国である。ただし、カナダのブリティッシュ・コロンビア州では米国までカバー する保険に簡単に入れる。 o交通保険加入は任意の国で、悪徳警官に無保険を理由にせびられることがある。この場合、日本語 で書かれた保険証書を見せて「これがある」といえば放免してくれることがある。期限切れ等は判 読できないので問題にならず、強気でのりきっている猛者もいる。 ○車の対物・対車・自損・盗難等の任意の保険 一般的には、国境等で加入させられる対人強制自動車保険以外はあまりに高価になるので、大半の 人は未加入である。それでも高価な自車の補償や対物・対車等の補償を心配する方は各国で加入すれ ばよい。ただ、いざ保険金の補償を請求する時はデリケートな事故状況、証拠保全、現認者探しと証 言確保、専門用語、弁護士、支払能力のない相手、対応時間、現地の習慣等で簡単ではない。縁故関 係が強いラテン系国、中南米等では正義は二の次だし、賄賂が常識の国ではまともな裁決・補償は望 みにくい。 ■帰国後、再び国内でかける対人強制自賠責保険 帰国時に、持ち返った車の自賠責の有効期間が切れていれば、損害保険の代理店等で加入してから走 行すること。 ■保険に関して外国で携帯するものは 加入後は保険証書の複写、日本語で対応してくれるコールセンターの電話番号やEメールのアドレス。