■飯は食わねど記録は残せ ○予算が少ないと写真どころではないが、万難を排して記録を撮り、将来に備えること。人生は旅行期 間だけではなく、後日、必ず空腹を我慢しただけの報酬がある。 ○開発途上国は「地方では何も買えない」「現像もできない」「特定のメーカーのフイルムしか現像し ない」「デジカメ関係の商品は普及していない」等の問題があるので、首都か大都市で行うこと。写 真関係品の追加購入や重要な処理は先進国で行うように計画することが望ましい。 ■デジカメ画像のサイズ 画像をプロとしてポスターやカレンダー等に、特殊に活用するなら別だが、A4サイズ程度の普通使 用は約123万画素数、1280×960ピクセル程度でよい。 ■記録メディアの用意 予備も数枚必要。USBフラッシュメモリーも有効。 ■デジカメ画像の保存 デジカメで撮った画像は、持参したノート型パソコンやモバイルパソコン等に大量に保存できる。U SBフラッシュメモリーも有効。 ■撮影済フイルムの現像 ○先進国か、開発途上国の大都市で、かつメーカー指定の現像所で行い、自宅等に送付する。世界にあ るフイルムメーカーの指定現像所へ送付して、自宅等に送付することも可能。税関のエックス線照射 は線量当量が微量で、悪影響がでたという話は聞いたことがない。フイルムを現像しないで日本に送 付すると、道中の温度や湿度で劣化等の恐れがある。 ○未撮影か撮影済かにかかわらず、フイルムの感光を心配する場合は持参し、空港等で検査機械を通さ ず「Hand Check」をお願いする。荷物送りの場合はX線を通さない「フイルム・シールド・ケース」 に入れるとよい。 ■記録媒体の送付 ○旅行中にデジカメの記録媒体の記録をそのまま、または何かに保存して日本に送らないと泥棒、紛失、 破損、静電気による消失等の危険がある。メディアは安くなったので(USBフラッシュメモリーやSD カード等。512MBで3,000〜4,000円位)、ときどき日本に送付すればよい。記録媒体は空港の税関等 でのエックス線照射に対しては問題ない。 ○Eメールに添付して送付するには、予め縮小ソフトで画像のデータを縮小してから送る。 ■記録媒体をどこで送るか 記録メディアやフイルム等の日本送付は、開発途上国から日本に届かないことがあるので、安全な首 都か先進国で、しかも書留等で確実にするとよい。私は南ア、インド、ネパールから送ったのが届かず。 ■デジカメの電源と充電 ○電池式電源は「肝心のときの電池切れ!」等問題が多い。デジカメ本体が交流100〜240vで充電でき て、強制フラッシュを使っても数百枚のシャッターが切れる機種がよい。変圧器(240→100v用は 2,600〜6,200円)、コンセントプラグ(すべての国の形状に合う万能7種類プラグ2,300円)、各種ケ ーブルを持参するとよい。 ○車のシガーソケットに差込む充電器「DC/ACインバーター(矩形波)」は、車の12vの直流から100v の交流に変えて走りながら充電可。デジカメの充電がこれに対応しているか確認が必要。セルスター 製約3千円。 ○現地の電圧・周波数確認を忘れると一発で破損する。電圧が一定しない自家発電機等は壊れることあ る。