地球ドライブのノウハウ(43-2)国別情報:南米(チ〜フ)


■チリ。(旧スペイン植民地)

  イースター島(南太平洋)

  フアン・ヘルナンデス島(=ロビンソン・クルーソー島)(南太平洋)

 ○主言語はスペイン語。

 ○観光ビザは90日不要。

 ○カルネ要。(実態は不要)

 ○首都はサンチャゴ。

 ○通貨はペソ。

 ○旅行期は年中可だが、南部のプンタアレーナスの5〜9月は雪と風で寒い。

 ○ビニャデルマール港

   日本人宿「汐見荘」は、日本人バックパッカーや二輪旅行者等の溜まり場で情報交換によし。

 ○水産業

   昔は南半球に鮭・鱒がいず、チリ南部のフィヨルドで日本人水産関係者が鮭等の養殖を開始。今は
  養殖鮭・鱒、ムール貝、アワビの缶詰等は日本に輸出されている。日本が2005年に輸入した鮭、鱒の
  1はこの国で112,492トン、437円/kg。ウニも1で2,576トン、2,511円/kg。回転すしのネタはこ
  れか?魚介類は豊富で西海岸のウニは巨大な卵巣をもっている。南部のプエルトモンでのハマグリも
  安くてうまい。チリ人も刺身を食す。

 ○柿

   チリでもカキと発音し、ヨーロッパの宣教師が日本から本国へ伝え、ヨーロッパの移民者がチリに
  伝えたもの。

 ○南米最南端の町

   ティラ・デル・フエゴ島南端の町は人口約7万人のウシュアイア。そこからビーグル水道をフェリ
  ーで越えると南米最南端のチリ領ナバリノ島の人口約2,500人のプエルト・ウイリアムズがある。車の
  フェリー乗船はダメ。モンゴロイド末裔のヤーガン族の最後の一人といわれる老婆はここに住んでい
  る(2007.11)。

 ○世界遺産

  ・イースター島のラパ・ヌイ国立公園「石造モアイ等」(文化)。
  ・チロエの教会群(文化)。
  ・バルパライソの海港都市の歴史的街並み(文化)。
  ・ハンバーストーンとサンタラウラの硝石工場群(文化)。
  ・スウェル鉱街(文化)。 

 ○治安は一般的注意@2007.12。

 ○日本大使館

   Embajada del Japon、Av. Ricardo Lyon 520, Providencia, 
   Santiago, Chile (Casilla 124, Correo 35, Santiago, Chile)
   電話: (56-2) 232-1807

□南極

 ○領有権

   いずれの国にもなくビザは上要。アルゼンチンの南端ウシュアイア港から観光船が出ている。9日
  間で約1,600ドル。

■パラグァイ。(旧スペイン植民地)

 ○主言語はスペイン語。

 ○観光ビザ90日不要。

 ○カルネ要。(実態は不要)

 ○首都はアスンシオン。

 ○通貨はガラニー。

 ○旅行期

   年中可。

 ○車売却

   輸入関税が安い。車や二輪車の売却が可。

 ○マテ茶

   パラグァイ、ウルグァイ、アルゼンチン、ブラジルでは国民的な飲み物。イエルバ・マテという木
  の葉を乾燥し、砕いてお茶にしたもの。小さな壺の容器に入れて熱湯を注ぎ、ボンビージャというス
  トロー状の吸管を使って飲む。仲間がいるときは回し飲むのが基本。熱湯の代わりに氷水を入れ、数
  種類の薬草を加えた冷たいマテ茶はテレレと呼ばれ、暑い日中には清涼飲料代わりによく飲まれてい
  る。砂糖を入れて甘くして飲むこともある。長距離トラックの運転手も必ず携帯している。最近はこ
  の茶がガンに効くというので、注目を浴びている。

 ○日本人移住地

   首都から東南のアルゼンチンとの国境パラナ河に面したピラポ市。海外の日系人集落では最大の230

  家族の1,400人が大豆等を栽培し、いまでは同国輸出作物の1に育てた。岩手県出身者が母体。この

  国の大きな日系人入植地は9つある。

 ○日系福祉センター

   首都にあり、格安の宿泊料と日本語が使えて、情報収集にもよい。

 ○自動車運転免許証

   法律は実技と学科が必要だが、市役所で申請書と手数料のみで2000年頃は取得できた。何せ戸籍や住
  民登録がない国である。

 ○イタイプー発電所

   ブラジルとの国境に流れるパラナ川に作ったダム湖の面積は琵琶湖の2倍。日本の水力発電の半分強
  の1260万kw/hを発電。

 ○世界遺産

  ・ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道所群
   (文化) 。

 ○治安は渡航是非検討B2007.12。犯罪多し要注意。

 ○日本大使館、出張駐在官事務所

  ・Embajada del Japon、Avenida Mariscal Lopez No. 2364,
   Asuncion, Paraguay (Casilla de Correo No. 1957)
     電話: (595-21) 604-616, 604-617, 603-682, 606-900
  ・La Oficina del Consul del Japon、Calle Carlos Antonio
      Lopez No. 1290, Encarnacion,Paraguay(Casilla de Correo No. 55)
     電話: (595-71) 202287, 202288

□フアン・フェルナンデス諸島。(=ロビンソン・クルーソー、旧呼名はマス・ア・ティエラ、チリ領)

 ○人口約700人でドイツ、スイス、メキシコ、フランス、スコットランド、スペイン、チリ人等の子孫と

  最近の欧米人やチリ人の諸島。

 ○主言語はスペイン語。

 ○観光ビザ90日不要。

 ○首都はサン・フアン・バチスタ。

 ○通貨はチリのペソ、米ドル。

 ○旅行期

   7〜8月は雨が多いが年中可。

 ○小説の舞台

   ダニエル・デフォーの吊作『ロビンソン漂流記』の主人公ロビンソン・クルーソーには、実在した
  モデルがいた。約300年前、スコットランド出身の1人の船乗りが南太平洋を航海していたイギリス
  船団により無人島から救出された。男はその島で4年4ヶ月もの間たった一人きりで生き延びていた。

   そのアレクサンダー・セルカークはスコットランド・ファイフ郡ラルゴで生まれ育った。子供時代
  から船乗りになることに憧れ、なめし皮職人の仕事を継がせたい父とたびたび口論をした。彼は短気
  で負けん気が強く、たびたび暴力沙汰を引き起こしたが、家族との些細な喧嘩で家出し、やがて海賊
  船に乗り込み、難破してこの島に漂流した。4年4か月後、救出されて故国に戻り平穏な人生を送った。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は一般的注意@2007.12。

□仏領ギアナ。(現仏植民地)

 ○人口約15万人のインド人と黒人と少数のフランス人移民地。

 ○主言語はフランス語。

 ○ビザは90日不要。欧州のビザ協定のシェンゲン協定の対象外。

 ○カルネ不要。

 ○首都カイエンヌ。

 ○通貨はユーロ。物価高!

 ○旅行期

   舗装道は年中可。12〜7月までは雨が多く、泥道は走行不可。

 ○流刑地

   フランスの昔の流刑地。主に政治犯の終身刑囚人は、マラリアや風土病で約6万人がここで人生を
  終えた。小説や映画の舞台になった、かつては文明から隔絶された地獄であった。

 ○交通

  ・西のスリナム、南のブラジルと接続道あり。

  ・フランスとの往復船便あり。

 ○宇宙ロケット発射基地

   欧州の基地が首都の西方数十キロのkourouにあり、見学は無料。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は一般的注意@2007.12。

表紙に戻る