地球ドライブのノウハウ(49)国別情報:アジア(ニ〜ブ)


■日本。(日本人以外の人のために)

 ○首言語は日本語、英語。

 ○ビザは各国との協定次第。

 ○カルネ要。(法的には不要だが、車の搬入出時の関税手続を簡素化するためには必要)

 ○首都は東京。

 ○通貨は円。

 ○旅行期は年中可だが春秋がベスト。7〜9月は暑く、12〜3月は寒い。

 ○接続ルート

   車の搬出入はロシアのウラジオストック、ザルビノ、サハリンのコルサコフ、韓国の釜山等が便利。
  中国、香港、マカオ、北朝鮮、台湾、インドシナ半島諸国は困難。日本からその他の外国への搬出は
  主要港ならどこでもできるが、受入れ国の税関処理次第で難易が決まる。

 ○原爆被爆地

  o広島市は1945.8.6にウラン濃縮型が炸裂し、即死約2.5万人、後遺症死約23.5万人。

  o長崎市は1945.8.9にプルトニューム型が炸裂し、即死約1.5万人、後遺症死約6万人。

 ○戦後の東京裁判

   「戦後に作った法で戦中の犯罪を裁くのは論外」と、判事の中で唯一有罪反対意見を述べたインド
   のパール判事の後の言葉。

   「人種問題、民族問題が未解決である間は世界連邦は空念仏である。広島、長崎に投下された原
    爆の口実は何であったか。日本は投下される何の理由があったか。当時すでに日本はソ連を通
    じて降伏の意思表示していたではないか。それにもかかわらず、この残虐な爆弾を《実験》と
    して広島に投下した。同じ白人同士のドイツにではなくて日本にである。そこに人種的偏見は
    なかったか。しかもこの惨劇については、いまだ彼らの口から懺悔の言葉を聞いていない。彼
    らの手はまだ清められていない。こんな状態でどうして彼らと平和を語ることができるか。」

 ○鯨

  o日本は世界一捕獲数が多く年間約1,400頭(2006年)。

  o小笠原諸島沿岸では9〜11月頃はマッコウ鯨が、11〜2月頃はザトウ鯨が見られる。

 ○世界遺産

  o法隆寺地域の仏教建造物(文化)。 
  o姫路城(文化)。 
  o屋久島(自然)。 
  o白神山地(自然)。 
  o古都京都の文化財(文化)。 
  o白川郷・五箇山の合掌造り集落(文化)。 
  o原爆ドーム(文化)。 
  o厳島神社(文化)。 
  o古都奈良の文化財(文化)。 
  o日光の社寺(文化)。 
  o琉球王国のグスク及び関連遺産群(文化)。 
  o紀伊山地の霊場と参詣道(文化)。  
  o知床(自然)。 
  o石見銀山遺跡とその文化的景観(文化)。 

 ○治安は一般的注意@2007.12。

■ネパール。

 ○主言語はネパール語、英語。

 ○ビザ要。空港・国境で取得可。写真4.5×3.5cm1枚、2か月間で30ドル。

 ○カルネ不要。

 ○首都はカトマンズ。

 ○通貨はルピー。

 ○旅行期は10〜11月がベスト。乾季は10〜5月、雨季は6〜9月だが多少の寒暑を覚悟すれば年中可。

 ○接続ルート

   インドへは自由だが、チベットへは自由に入出国できない。 ただし、チベット自治区へは、カト
  マンズにある中国の旅行社の代理店と団体ツアーの契約をすればゆける。

 ○首都からチベットへドライブ

   有料ツアーで自家用車、二輪車、自転車でゆける。例:30日間で21万円。
 
    SACRED SUMMITS社(adventure in the Himalayas)

    Email:info@sacredsummits.com

    www.sacredsummits.com

    電話 00977-1-4426695 fax 00977-1-4415872 

 ○国教

   ヒンズー教なのはこの国だけ。

 ○王政

   2008年に廃止。


 ○民族

   約60。

 ○平均寿命

   男より女の方が短いのは世界中でこの国だけ。家父長制度下で女の立場は弱く辛い。

 ○ポカラの釣り

   ペワ湖で釣るときは「まず湖岸の大地から、ほどよい硬さの牛糞を集め、これで釣餌をで包んでコ
  ブシ大の団子にして、その団子を竿先に投げ入れる」のが一般的。

 ○世界遺産

  oサガルマータ国立公園(自然)。 
  oカトマンズの渓谷(文化)。 
  oロイヤル・チトワン国立公園(自然)。 
  o仏陀の生誕地ルンビニ(文化)。 

 ○治安は地域により渡航延期勧めC〜十分注意A2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy、1253, Narayan Gopal Sadak Panipokhari, ward No.3 Kathmandu (North),Nepal.
   (P.O.Box 264) 電話: (977−1) 4426680

■パキスタン。(旧英植民地)

 ○主言語はウルドー語、英語。

 ○ビザ要。

 ○カルネ要。

 ○首都はイスラマバード。

 ○通貨はルピー。

 ○旅行期

   10〜3月がベスト。4〜9月の低地は50度を超える日もありキツイ。1977.2.11、クエッタ南部のシビ
  で53度を体験した。2007.6.11、ラホールでは52度になった。ヒマラヤ山麓の冬は不可能。

 ○接続ルート

  oすべての近隣諸国とあり、政治的に閉鎖されていなければ自由。中国とアフガニスタンは当分不可。

  o首都イスラマバードからカラコルムハイウェーを北上して中国の新彊ウイグル自治区へは中国の旅
   行社との観光・ガイド・通訳等の契約があれば、夏季だけ北端のフンジュラブ峠(4,943m)で入
   出国できる。

  oクエッタからイランの国境手前のクーイ・タフタンまでは「アジアハイウェーのルート2」で608
   kmは全線舗装になった。だが2007.12でもテロが発生しており、4〜9月はさらに酷暑が酷い。

 ○外国人登録

   入国後、1か月以上滞在するときは外国人登録事務所で登録しなければならない。

 ○アルコール

   イスラム国家で国産ビールがあるところがパキスタンらしい。

 ○旅行制限区域

   地域の政治情勢により、以下が通行できなくなる。

  @ イランとクエッタ間の幹線道とクエッタ市を除くバルチスタン州全域。

  A アフガニスタンとの国境をまたいで住むパシュトン人(パターン人)は自治を認められており、
    パキスタンの治外法権地域。これら以外の部族が住むトライバルエリア(部族自治地区)には、
    許可なしでは行けない。

  B クエッタとペシャワールを直線で結び、この線の西側のアフガニスタン国境から10km以内の地
    域は、アフガニスタンと自由に往復している遊牧民が住む。このためクエッタ⇔ペシャワール間
    は直線的には移動できず、いったん南下してサッカル、ムルタンを経由しなければならない。

  C アーザード・カシミール地区(インド側はジャム・カシミールという)。

  D ペシャワールから北上してスワート渓谷やチトラル以北の地は少数山岳民族の自治地区なので、
    事前に各地で許可証が必要。一説によると、ギリシャのアレキサンダー大王が東征した際に居残
    ったギリシャ人兵士のような風貌の末裔がいるという。

 ○危険な安宿

   世界の安宿はどこも泥棒のビジネスエリアだが、ラホールの駅周辺は有名。

 ○モヘンジョダロ遺跡

   紀元前4,000年頃からあった世界4大文明発祥の地の一つ「インダス文明」に属する。焼きレンガで
  作られた街には街路の中央に排水溝があり、この建築様式はアフガニスタンのカンダハルの現在の排
  水溝とまったく同じである。

 ○テロ

   近年は頻発しているので要注意。

 ○世界遺産

  oモヘンジョダロの遺跡群(文化)。 
  oタキシラ(文化)。 
  oタフテ・バヒーの仏教遺跡群とサライ・バロールの近隣都市遺跡群(文化)。 
  oタッターの文化財(文化)。 
  oラホールの城塞とシャーラマール庭園(文化)。 
  oロータス城塞(文化)。 

 ○治安は地域により退避勧告D〜一般的注意@2007.12。世界で最も危険な国の一つ。

 ○日本大使・総領事館

  oEmbassy、Plot No. 53-70, Ramna 5/4, Diplomatic Enclave 1, Islamabad, Pakistan
   (P.O. Box 1119) 電話: (92-51) 227-9320
  oConsulate、6/2 Civil Lines, Abdullah Haroon Road, Karachi, 75530, 
   Pakistan(G. P. O. Box No. 3745) 電話: (92-21) 522-0800

■バングラデッシュ。(旧英植民地)

 ○主言語はベンガル語、英語。

 ○ビザ要。

 ○カルネ要。

 ○首都はダッカ。

 ○通貨はタカ。

 ○旅行期

   9〜3月がベスト。5〜7月の雨季には国土の30〜70%が水没する。この時期は酷暑と多湿で車内はす
  べてカビに占領され、蒸し暑くて寝られない。まさに地獄!5〜10月は暑すぎるので要注意。

 ○接続ルート

   インド。ミャンマーへのルートはなし。かつて、英国のマーガレット王女と恋仲だったピーター・
  タウンゼント氏は英国王室から手を引くよう要請され、その後に単身でランドローバーの4駆車で旧
  ビルマに入国し、タイへ出国した。英国とビルマが国を上げて支援し、太平洋戦争中に日本軍等が構
  築したビルマ北部のジャングル中の旧道を再整備し、彼の通過用に道を作ったといわれている。その
  道は再びジャングル中に放置されている。

 ○非識字率

   50%以上。

 ○淡水産真珠

   薄いピンク色できれい。

 ○ヒ素

   井戸水からヒ素が出ている家庭が多く、8,000万人が被害者だという。

 ○世界遺産

  oバゲルハードのモスク都市(文化)。 
  oパハールプールの仏教寺院遺跡群(文化)。 
  oシュンドルボン(自然)。 

 ○治安は渡航是非検討B2007.12。

 ○日本大使館

   Plot No. 5 & 7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka, Bangladesh 電話: (880-2)8810087

■東チモール。(旧ポルトガル植民地。1942〜1945年までは日本が占領)

 ○主言語はテトゥン語、ポルトガル語、インドネシア語、英語。

 ○ビザは入国時に30日可。

 ○カルネ不要。

 ○首都はディリ。

 ○通貨は米ドル。

 ○旅行期は4〜9月の乾季がベスト。10〜3月は雨季。

 ○出生率

   世界第2位で7.79人。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は渡航是非検討B2007.12。内乱がやまず危険。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、Avenida de Portugal, Pantai Kelapa, Dili, Timor-Leste (P.O.Box 175)
   電話: (670) 3323131〜2

■ブータン。

 ○主言語はゾンカ語、英語。

 ○ビザ要。年間の観光客数を制限しているので団体ツアーでも入国困難そう。

 ○カルネ不要。車は困難!

 ○首都はティンプー。

 ○通貨はニュルタム。

 ○旅行期は10〜11月がベスト。乾季は10〜5月、雨季は6〜9月だが多少の寒暑を覚悟すれば1年中可。

 ○接続ルート

   インド。中国のチベットとは接続道を急造中だが、政治的にいつ開放されるか不明。

 ○国教

   チベット仏教と定めた唯一の国。

 ○国民総幸福量

   1976年に国家目標は国内総生産・収入ではなく国民の幸福度の総計と設定。首都には交通信号なし。

 ○国家収入

   水力発電による電気をインドに売って国家財政の50%を満たす。

 ○外国人に名誉称号授与”ダショー”

   通常は自国民に与える名誉称号だが、国に対してあまりに多大な貢献をしたため、外国人にもかか
  わらず日本人の西岡京治氏たった一人だけに与えた。ダショー西岡は1964年から亡くなる92年まで、
  28年間にわたって農業指導に当たり、大きな貢献をした。   

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は渡航延期勧めC2007.12。特に南部。

 ○日本大使館はなく、インドの日本大使館が兼務。

■フィリピン。(旧スペイン→米植民地)

 ○主言語はフィリピン語、英語。

 ○観光ビザは21日不要。

 ○カルネ不要。

 ○首都はメトロ・マニラ。

 ○通貨はペソ。

 ○旅行期

   高温多湿だが年中可。首都の雨季は6〜10月。

 ○狂犬病

   年数百人が犬にかまれて死亡。日本人も死んでいる。野良犬、餌をもらえないで放置されている飼
  い犬、予防接種はほとんどされておらず---危険。

 ○臓器売買

   法律が整っていないのと貧困等で、腎臓等の臓器が公然と売買されている。

 ○世界遺産

  oトゥバタハ岩礁海中公園(自然)。 
  oフィリピンのバロック様式教会群(文化)。 
  oフィリピン・コルディリェーラの棚田群(文化)。 
  oプエルト・プリンセサ地底河川国立公園(自然)。 
  oビガン歴史都市(文化)。 

 ○治安

   地域により渡航延期勧めC〜十分注意A2007.12。ミンダナオ島西部〜以西の諸島はイスラム過激派
  の支配地。首都でも買春等で犯罪に巻きこまれている。

 ○日本大使館・総領事館・出張駐在官事務所

  oEmbassy、2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila, 1300, Philippines
   (P.O. Box No. 414, Pasay Central Post Office, Pasay City, Metro Manila, Philippines)
   電話: (63-2) 551-5710
  oConsular Office of Japan in Cebu、7th Floor, Keppel Center, Samar Loop cor. 
   Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City, Philippines.
   電話: (63-32)231-7321、231-7322
  oConsular Office of Japan in Davao、Suite B305 3rd Floor, Plaza de Luisa Complex, 140 R. 
   Magsaysay Ave., Davao City 8000, Philippines (P.O. Box No. 80637)
   電話: (63-82) 221-3100

■ブルネイ。(旧英植民地)

 ○人口約40万人のマレー人と中国人達のイスラム国。

 ○主言語はマレー語、英語、中国語。

 ○観光ビザは14日不要。

 ○カルネ不要。

 ○首都はバンダル・スリ・ブガワン。

 ○通貨はブルネイ・ドル。

 ○旅行期は常に高温多湿だが年中可。11〜3月は比較的雨多し。   

 ○輸出

   総輸出の約90%は原油と天然ガス。輸出先ナンバーワンは日本。

 ○金持国

   税金、医療、教育、電気、水道---はタダ。土地と住宅もタダに近く住宅ローン金利0.5%。国王の
  資産4兆円は世界一で邸宅も世界最大規模。

 ○世界最大の水上集落

   ブルネイ川岸の水上に高床式集落カンポン・アイールがあり、約3万人が住む。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は一般的注意@2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、House No.33, Simpang 122, Kampong Kiulap, Bandar Seri Begawan BE1518, 
   Negara Brunei Darussalam
    (P.O. Box 3001, Bandar Seri Begawan BS8675, Negara Brunei Darussalam)
   電話: (673-2) 229265

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