地球ドライブのノウハウ(50)国別情報:中東


◎イスラム教・教徒

 oイスラムとは「絶対服従」という意味で、「疑問、質問、詰問、責任、進歩、改善、変化・・・」と
  いう言葉や概念がないか希薄で、合理主義的な欧米社会とはかなり違う。「神のおぼしめすままに」
  といって実態をただ受け入れるだけのことが多い。

 o左手は不浄の手で、便所に紙がないとき(ほとんどない)は左手でお尻を行う。食事は右手で、素手
  で食べるときもある。便所に紙がある所でも「溶けない紙」「細い下水管」等で下水管が詰まるので、
  使用後の紙は便所内のゴミ箱に捨てる。
 
 oモスクには便所があり、食堂がある所もある。

 o男はヒゲが大切で、頭部の長髪は大嫌い。異性間交友が極端に制限されているためか同性愛者が多い。

 oイスラム教ガイドはこれが便利。http://www.tcat.ne.jp/~eden/Hst/dic/islam.html

 oすべての社会生活では聖地メッカの方角が大切。1日5回のお祈りはメッカに向かって、死んでも墓
  や顔の向きはメッカに向ける。

 oメッカは、預言者モハメッド(ムハマッド)の生誕の地。イスラム教の最高の神殿「カーバ神殿」が
  あり初期の建立はユダヤ教、キリスト教、イスラム教の始祖でもあるアブラハムといわれている。イ
  スラム教徒は一生の内一度は巡礼(ハッジ)してカーバ神殿で周回して祈らなければならない義務が
  ある。

 oカーバ神殿建屋の東南部壁には、初代建立時に天使が運んできたという黒曜石がはめ込まれており、
  これに触れると大変な幸運をもたらすといわれて多くの巡礼者が自分の着衣で汚れを落として接吻す
  る。黒曜石は年間数千万人が接吻するので口液でべとべとになり、黒曜石はすり減り、現在はこの石
  に金属の覆いがかけられ保護されている。

 o女性は極端に社会進出を妨げられ、本来女性も持っている能力を発揮できず、社会的な損失は大きい。

 oイスラム教徒が宗教的に飲食できる・できない物は宗派や国柄によって大きく異なる。標準的には、
  飲食できる物はハラールといい、日本でも「ハラール食品」と銘打った店がある。飲食できない物は
  ハラム(禁止という意)といい豚肉や、豚肉を料理した料理器具で料理した物や同じ台所で料理した
  物までが飲食禁止になる。タコやイカ等のウロコがない魚や醜い魚もハラム食品になっている。その
  ためモロッコやモーリタニア等のイスラム国では食さないタコ等は日本に高値で輸出している。

◎市場(スークはアラビア語、バザールはペルシャ語)

  軽飲食等で値段が明確な物は別として、土産品等に定価はなく、どこでも値段交渉がアラブ流である。

◎旧市街(メディナ)

  昔の「城壁に囲まれた街」だから、敵の侵入を防ぐため迷路のような街路にしてある。

◎イスラム諸国会議機構メンバー57か国(OIC)

  アゼルバイジャン、アフガニスタン、UAE、アルジェリア、アルバニア、イエメン、イラク、イラン、
 インドネシア、ウガンダ、ウズベキスタン、エジプト、オマーン、ガイアナ、カザフスタン、カタール、
 ガボン、カメルーン、ガンビア、ギニア(コナクリー)、ギニアビサウ、キルギスタン、クエート、コ
 −トジボアール、コモロ、サウジアラビア、シエラレオネ、ジブチ、シリア、ス−ダン、スリナム、セ
 ネガル、ソマリア、タジキスタン、チャド、チュニジア、トーゴ、トルクメニスタン、トルコ、ナイジ
 ェリア、ニジェール、パキスタン、パレスチナ、バーレン、バングラデッシュ、ブルキナファソ、ブル
 ネイ、ベナン、マリ、マレーシア、モザンビーク、モーリタニア、モルジブ、モロッコ、ヨルダン、リ
 ビア、レバノン。

◎原油と天然ガスの産出国

  湾岸諸国の多くは税金、教育費、医療費(含、外国での治療費)、電気代、ガス代、水道代等は無料
 で、家や土地も格安にもらえるし、失業保険も十分な保障で世界の羨望の的。資産運用金は総計500兆円
 もあるとか。しかし、各国とも原油需要が激減したり、原油枯渇後の対策を考慮中だが、過保護な政策
 で働くことを知らなくなっている現状から、国民は将来の現実とどう向き合うのか興味津々である。

◎不仲

  政治的等の理由でモロッコとアルジェリア、シリア、サウジアラビアとリビア。
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■アフガニスタン。(旧英植民地)

 ○主言語はダリー語(ペルシャ語と同じ)、パシュトン語、英語。

 ○ビザ要。

 ○カルネ不要。

 ○首都はカブール。

 ○通貨はアフガニー。

 ○旅行期は4〜11月がベスト。12〜3月は寒すぎる。

 ○接続ルート

   周辺国とはすべてにルートがあるが、政治的に頻繁に開閉されるので要注意。しばらくは内戦中で
  入出国困難。

 ○青いラピスラズリ

   産地で安い。日本では瑠璃(るり色)という。

 ○アヘン

   世界の93%以上の6,610トンを生産。(2006年は前年比+43%増)

 ○出生率

   世界第3位で7.48人。

 ○偶像禁止

   熱心なイスラム教国なので、偶像は禁止である。土産物屋にはお面類が一切ない。首都の西方のバ
  ーミアン村には崖を削ってつくった巨大な仏像が2体あったが、タリバン(イスラム神学生と名乗る
  過激な集団)に破壊された。世界の遺跡には貴重な偶像がたくさんあったが、顔や体をイスラム教徒
  に破壊された遺跡は無数にある。彼らには罪の意識なし。聖典のコーランには偶像禁止は書いてない、
  というが---?!

 ○水

   安全な水が飲める国民の割合は世界最低で13%のみ!

 ○麻薬三角地帯

   アフガニスタン、パキスタン、イランの国境が交わる地帯は麻薬の生産・取引地帯である。2007.10
  には日本人がイランのバムでこれらの麻薬組織に誘拐された。

 ○世界遺産
 
  oジャームのミナレットと考古遺跡群(文化)。 
  oバーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群(文化)。 

 ○治安は退避勧告D2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、Street 15, Wazir Akbar Khan, Kabul, Afghanistan
   電話: 873-762-853-777

■アラブ首長国連邦。(旧英植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語。

 ○観光ビザ60日不要。

 ○カルネ要。

 ○首都はアブダビ。

 ○通貨はディルハム。

 ○旅行期は年中可だが6〜9月は暑い。

 ○原油輸出

   日本にとって最大級の原油輸入国。逆に同国の輸入先bPは日本。同国の独立後、日本は最初に承
  認。1973年のオペックによる原油禁輸に際しては、日本を真っ先に禁輸リストから外してくれた友好
  国でもある。

 ○ドバイの発展

   借金して港湾を整備し、世界の120か国から6,400社に投資させて物流の一大中継地にした。その後
  は航空旅客機のハブ空港化をめざして大空港を整備し、世界一高いビル「ブルジュ・ドバイ」(高さ
  828m)も建設して大躍進をとげつつある。人口の90%は外国人。

 ○豊かな社会

   税金、教育、医療、電気、水道、ガスはタダ。外国企業も無税級のタックスヘイブン国。

 ○サヤインゲン豆輸出

   日本が輸入するサヤインゲン豆はオマーンに次いで多く、2005年は64トンで501円/kg。

 ○外国人

   商業都市ドバイの外国人は約85%以上。人口約20%のUAE人はプライドが高く、外国人は商魂が
  逞しい。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は一般的注意@2007.12。

 ○日本大使・総領事館

  oEmbassy、Abu Dhabi, United Arab Emirates (P.O. Box 2430)
   電話: (971-2) 4435696
  oConsulate、28th Floor, Dubai World Trade Centre Building,
   Dubai, United Arab Emirates. (P.O. Box 9336) 電話: (971-4) 3319191

■イエメン。ソコトラ島(北インド洋)。(旧英植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語。

 ○ビザ要。旅券にイスラエル入国記録がないこと。

 ○カルネ要。

 ○首都はサヌア。

 ○通貨はイエメン・リアル。

 ○旅行期

   年中可だが9〜10月がベスト。3〜4月は小雨季、8〜9月は大雨季。首都は海抜2,260mで年中しのぎ
  やすい。

 ○接続ルート

  ・ヨルダンのビザを先に取り、サウジアラビアの通過ビザ(観光ビザはなし)が取れれば全線舗装道
   を北上、または湾岸諸国へゆける。サウジアラビアのビザは「唯一神を信仰しているイスラム・キ
   リスト・ユダヤ教徒」以外には発行されないという。多神教の仏教徒は亜流とみなされ、無宗教は
   これまたまったくの論外ということで、相手にされないという。

  ・イエメンの地図にはオマーンへの道の表示がない(ミシュランの地図にもなし)が、2007年に道が
   つながり、バスも走っているが観光客の自家用車も可能か情報なし。

  ・紅海周辺のジブチ、エジプト、エリトリア等へは船便あり。ソマリアへは政争中でなし。

 ○乳香

   首都から北西約50kmにあるシバーム。砂漠の中に泥でつくった高層建築群で有名な観光名所。昔
  から樹液(ヤニ)を乾燥させた乳香の取引で栄えた。火をつけると良い匂いがするという。原油がで
  ないので社会は旧態依然としてし、ており、町村毎に異なった中世のアラビアンナイトがある。

 ○銃、刀

   銃所持率は米国に次いで世界第2位。男が前帯に携帯する三日月型の刀ジャンビーヤ(ジャンビア)
  は伝統的衣装の一部になっている。

 ○シバの女王

   エルサレム(イスラエル)のソロモン王と結婚したシバの女王の出身地という説あり。もう一つの
  出身地説はエチオピア。

 ○世界遺産

  ・シバームの旧城壁都市(文化)。 
  ・サナア旧市街(文化)。 
  ・古都ザビード(文化)。
  ・ソコトラ諸島(自然)。

 ○治安は渡航延期勧めC〜十分注意A2007.12。治安悪く、首都以外に行くときは政府の許可証が必要。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、Hadda Area, North of Hadda Water
   Distillation Factory, Sana'a, Republic of Yemen. (P.O. Box 817)
     電話: (967-1) 423700

■イスラエル。(約2千年前にローマ軍に滅ぼされて消滅。その後アラブ人が暮らしていたが1948年独立)

 ○主言語はヘブライ語、アラビア語、英語。

 ○観光ビザは90日不要。

 ○カルネ不要。

 ○首都はエルサレム。三大宗教信徒34億人の聖地。

 ○通貨はシェケル。

 ○旅行期は年中可。

 ○接続ルート

  ・車で唯一の陸路入出国地はヨルダンとの国境で、ヨルダン川のアレンビー橋(ヨルダンではキング
   フセイン橋)。

  ・シナイ半島北東端のエジプトのラファからパレスチナのガザには入れるが、そこからイスラエルは
   政治情勢次第である。

  ・エジプトとは政治情勢次第だが、シナイ半島のエラート等で可能なときがある。

  ・レバノン、パレスチナ(ヨルダン川西岸とガザ地区)とは不可能。

 ○入国後の支障

  ・イスラエル入国後はアラブ諸国で入れない国(シリア、レバノン、イエメン、スーダン、リビア)
   があるので、イスラエルの入出国スタンプは旅券に押さずに別紙にもらえる。これはイスラエルの
   政策(各宗教の聖地巡礼等に便宜)の一つで、1975年も2005年も同じだった。イスラエル出国後の
   アラブの国で、旅券の入出国箇所や日を綿密に精査することは滅多にないが、もし不安ならイスラ
   エル出国後、ヨルダンの首都にある日本大使館に事情を話せば新旅券を発行してくれる。政治情勢
   にもよるが、エジプトは旅券にイスラエルの入出国スタンプがあっても入国できる。

  ・昔の人種差別国の南アフリカ入出国後に、他国で入国を拒否されそうな人は、皆そうして再発行し
   てもらった。(日本人のまともな外国の旅は外務省が保護する義務がある)

  ・近年、中国は台湾政策を外国にも求めており、中国と親密なアルジェリア等は、旅券に台湾の入出
   国スタンプがあるとビザがもらえないし入国もできない。

 ○アラブ諸国のビザ取得

   上記の理由から、この国ではエジプト以外のアラブ諸国のビザは取れない。

 ○観光

   キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の由緒ある地や施設が多い。

 ○核兵器

   約200個所有というが?

 ○世界遺産

  ・マサダ(文化)。 
  ・アッコ旧市街(文化)。 
  ・テル・アビーブのホワイト・シティ-近代化運動(文化)。 
  ・聖書のテル群=メギド、ハツォール、ベールシェバ(文化)。 
  ・香の道/ネゲヴの砂漠都市群(文化)。
  ・ハイファ及び西ガリラヤ地方のバハイ聖地群(文化)。

 ○治安は渡航延期勧めC〜十分注意A2007.12。パレスチナと紛争中。

 ○日本大使館

   Museum Tower 19th & 20th Floor, 4, Berkowits Street, 
   64238 Tel-Aviv, Israel 電話: (972-3) 695-7292

■イラク。(旧英植民地)

 ○主言語はアラビア語、クルド語。

 ○ビザ要。しばらく発行せず。

 ○カルネ不要。

 ○首都はバグダッド。

 ○通貨はディナール。
 
 ○旅行期は年中可だが11〜2月がベスト。7〜8月には摂氏50度にもなる。

 ○接続ルート

   すべての近隣国にあるが、当分は国境が閉鎖中。ヨルダン、シリアとのみ断続的に開閉中。

 ○シュメール文明

   メソポタミアとは川の間という意味で、首都バグダッド方面からきたティグリス川と、トルコやシ
  リアからきたユーフラテスの二つの川にはさまれたバスラ北部の湿地帯である。エジプトのピラミッ
  ド文明よりも古い紀元前3,500年頃に現れたシュメール人はシュメール文明を興した。「人類史はシ
  ュメールに始まる」、という由緒ある地。世界初の暦、月の満ち欠けで年月をはかる太陰暦、時間の
  原型の60進法、印鑑、7曜日毎の休日、キリスト教の聖書やイスラム教のコーランの中の大切な事象
  も、それらより500年も古いこの時代にハムラビ王が定めた「ハムラビ法典」等に由来している。

 ○原油埋蔵量

  @サウジアラビア 21.4%  Aイラン 11.5% Bイラク 9.6%。 

 ○世界遺産

  ・ハトラ(文化)。 
  ・アッシュール(カラット・シェルカット)(文化)。 
  ・サーマッラーの考古学都市(文化)。 

 ○治安は退避勧告D2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan in Iraq、919-21-50 Hay Bable, Arasat Al-Hindiya,
   Baghdad, Iraq 電話: (873-761)213234

■イラン。

 ○主言語はペルシャ語(アラビア文字の一種)、トルコ語、クルド語、英語。

 ○ビザ要。

   延長可。女性はスカーフをかぶった写真が申請に必要。なにせ髪の毛が露出しているのはポルノに
  該当するとか。

 ○カルネ要。

 ○首都はテヘラン。日本食材店(サブジバザール)がある。

 ○通貨はリアル。

   米ドル現金は効果的。1976年1ドル70リアルが2003年は8,000と114倍のインフレ。米国のクレジット
  カードやキャッシュカードは使えない。

 ○旅行期は年中可。6〜8月は暑く、北部の12〜3月は降雪がある。トルコとの国境は4月でも雪が降る。

 ○接続ルート

   すべての近隣国にある。アフガニスタンとイラクへは戦闘次第。

 ○ガソリン

   リッター10円位。ここからトルコへ行くと150〜220円位だから、予備タンクを購入してでも満タ
  ンにするとよい。イランは産油国でも精製所が足りず、ガソリン輸入量は多い。

 ○女性の海水浴

   黒いチャドルをかぶって水に浸る。でもチャドルの下は欧米人と同じく派手な人も多い。

 ○米の炊飯

   一般的に細長いイラン米は塩や油を入れて炊く。

 ○観光

  ・かつて「世界の半分」といわせた必見の古都イスファハーン。そこの安宿「アミールキャビール」
   には日本人バックパッカーが多く、先輩の貴重な情報ノートも完備しているので立ち寄る価値あり。
   聖都コム、シラーズ、ペリセポリス遺跡等、見所豊富。暑い中、ペルセポリスの大理石の遺跡に素
   足で立つとヒンヤリと冷たく、「アレキサンダー大王等の勇者も、この感触を味わったのだろう!」
   といい知れぬ感動がわいてくる。

  ・アバダンの北250kmにあるシューシャ(旧スーサ)。「ここから人類の文明史が始まった」といわ
   れるメソポタミアのシュメール文明の一つの華を表わす「ハムラビ法典」が出土した遺跡がある。

  ・砂漠のイメージが強いイランも、カスピ海側には日本の田園風景と酷似した田畑が広がっている。

 ○割礼

   男児は7歳位で行う。

 ○サフラン

   年生産量150tは世界一。1kg16万円位。アヤメ科の多年草で花のメシベを乾燥させたもの。

 ○世界遺産

  ・チョガ・ザンビール(文化)。 
  ・ペルセポリス(文化)。 
  ・イスファハンのイマーム広場(文化)。 
  ・タフテ・スレイマーン(文化)。 
  ・パサルガダエ(文化)。 
  ・バムとその文化的景観(文化)。 
  ・ソルターニーイェ(文化)。 
  ・ベヒストゥン(文化)。
  ・イランのアルメニア修道院群(文化)。

 ○治安

  南東部のシスターン・バルチスタン州とケルマン州に退避勧告D、その他は十分注意A2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、Bucharest Avenue, Corner of the 5th Street, 
   Tehran, Iran (P.O. Box No. 11365-814) 電話: (98-21) 88717922

■オマーン。(旧ポルトガル植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語。

 ○ビザ要。入国時に30日間取得可。

 ○カルネ要。

 ○首都はマスカット。

 ○通貨はリアル。

 ○旅行期

   年中可。乾季は12〜2月。雨季は北部が4〜10月、南部が6〜9月。

 ○接続ルート

  ・アラブ首長国連邦はOKだがサウジアラビアにはなし。

  ・イエメンへは道があり、イエメン内はバスも走っているが観光客の自家用車も走行可能か情報なし。

 ○豊かな社会

   石油と天然ガス等のおかげで税金、教育、医療はタダ。

 ○サヤインゲン豆輸出

   日本が輸入するサヤインゲン豆の最も多い国で、2005年は1,211トンで414円/kg。

 ○服装

   公務員の執務服装は民族衣装着用が義務。国民のほぼ100%がイスラム教徒。

 ○世界遺産

  ・バハラ城塞(文化)。 
  ・バット、アル-フトゥム、アル-アインの古代遺跡群(文化)。 
  ・乳香の土地(文化)。 
  ・オマーンの灌漑システム、アフラージュ(文化)。 

 ○治安は一般的注意@2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、Way No.3011, Shati Al Qurm, Muscat, The Sultanate of Oman
   (P.O. Box 3511, Ruwi, Postal Code 112) 電話: (968) 24-601028

■カタール。(旧英植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語。

 ○ビザ要。空港で取得可。

 ○カルネ要。

 ○首都はドーハ。

 ○通貨はリヤル。

 ○旅行期は10〜4月がベスト。5〜9月は45度にもなるときがある。

 ○人口

   国土面積11,000?(秋田県位)に約85万人で、その内の約80%は首都ドーハに集中。出稼ぎ外国人
  は約65万人(人口の約75%)。カタール人一人あたりのGDPはルクセンブルグをぬいて世界一とか?!

 ○国土

   最高海抜でも約100mしかない砂漠。

 ○豊かな社会

   石油と天然ガス等のおかげで税金、教育、医療、電気、ガス、水道はタダ。
 
 ○旅行

   安宿、公衆交通機関、観光名所等はなく、個人旅行はきつい。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は十分注意A2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、Doha West Bay, Diplomatic Area, Doha, The State of Qatar
   (P.O. Box 2208) 電話: (974) 4840888

■クエート。(旧英植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語。

 ○観光ビザ発給せず。ただし、入国時に一時入国ビザを取得可。高級ホテルの予約が前提とか?

 ○カルネ要。

 ○首都はクエート。

 ○通貨はディナール。

 ○旅行期は11〜3月がベスト。4〜10月は暑く7〜8月は50度以上で、湿度も80%以上になることがある。

 ○石油

  ・1938年油田発見。採掘可能年数112年。1990年8月にイラクが侵略し、以後7か月間占領後、米国等
   が奪還。

  ・石油産業が支える国家の公務員や国営企業勤務員は国民の約94%。

  ・税金、教育、医療はタダ。

 ○初の女性国会議員誕生

  2009.5.16、4人が選出された。女性の国会議員がいない国は6カ国になった。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は十分注意A2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、Plot No. 496, Street No. 101, Area No. 9, Jabriya, Kuwait
   (P.O. Box 2304 Safat, 13024, Kuwait) 電話: (965) 5312870

■サウジアラビア。(旧オスマントルコ植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語。

 ○ビザ要。

   サウジアラビアのビザは「唯一神を信仰しているイスラム・キリスト・ユダヤ教徒」以外には発行
  されないという。多神教の仏教徒は亜流とみなされ、無宗教はこれまた論外ということで、相手にさ
  れないという。観光ビザはなく、申請するなら短期の通過ビザ等になる。

 ○カルネ不要。

 ○首都はリヤド。

 ○通貨はリヤル。

 ○旅行期は11〜3月がベスト。

  ・紅海沿岸は、夏は高温多湿で冬は温暖な気候。夏は50度を超えることもある。砂嵐が多い。

  ・首都リヤドのある内陸部は大陸性の乾燥した気候で、夏期には日中の気温が45度を超える。夜は20
   度位で湿度は低く過ごしやすい。

  ・アラビア湾(ペルシャ湾)沿岸は季節や時間帯によって気温が大きく変化する。6〜9月は、気温が
   50度位になることもあるが、冬は0度以下に冷え込むこともある。11〜1月は最高気温も30度位で快
   適になる。5〜6月前後は砂嵐が多く、月の3分の2は砂嵐に見舞われる。

 ○接続ルート

   オマーンにはなし。  

 ○経済

   1938年油田発見。毎年20兆円の収入。税金、教育、医療---はすべて無料。企業は法律で、一定のサ
  ウジアラビア人を雇わなければならない。このため自分の氏名を企業に登録するだけで、働かないで
  年収1,000万円も得る人が少なくなく、世界の貧富の格差は確実に広がっている。国家間も同様で、日
  本は1,000兆円もの国債・地方債等の借金を4,800万の各家庭に負担させる日がきたら、一世帯あたり
  2,080万円の支出。世界一の平均家族純資産2,110万円は吹き飛んで、最貧国の仲間入りは必定である。

   日本の輸入原油の30%はサウジ産。2005年輸入、3兆1,702億円 。

 ○原油埋蔵量(%)

   @サウジアラビア 21.4
      Aイラン---------11.5
   Bイラク--------- 9.6
      Cクエート--------8.5
   Dアラブ首長国----8.1
   Eベネゼエラ------6.6
   Fロシア----------6.2
   Gリビア----------3.3
   Hカザフスタン----3.3
   Iナイジェリア----3.0
   J 米国-----------2.4

 ○原油産出量(万トン)

   @サウジアラビア 3億9600(11.8%)
   Aロシア-------- 3億4600(10.3%)
   B米国-----------2億8600( 8.5%)  

 ○原油消費量(2005年、万バレル/日)

   @米国-----------2,065
   A中国----------- 699
   B日本-----------  536
   Cロシア--------- 275
   Dドイツ--------- 258

 ○国政

   憲法なし。国の法はコーランと預言者の言行録(ハディース)で規定されている。人口の約25%の
  外人にも適用。禁止事項はアルコール、男女の混同、集会、賭博、女性の肌の露出等、多岐にわたる。

 ○国名

   サウジアラビア(半島・地域)のサウジ家という意味。

 ○聖地メッカへの立入

   イスラム教徒のみしか入れない。

 ○公開処刑

   女性の姦通等は公開で処刑される。2007年11月には正当な事情があって、たまたま親戚以外の男性
  と自動車に乗っている所を男達にとがめられ、7人の男達から性的な暴行を受けた上逮捕され、宗教
  裁判所はさらに「むち打ち200回と6カ月間の刑務所行き」を宣告して、世界中の非難を浴びた。

 ○世界遺産

  ・アル-ヒジュル古代遺跡(マダイン・サーレハ)(文化)。

 ○治安は渡航是非検討B2007.12。

 ○日本大使・総領事館

  ・Embassy of Japan、A-11 Diplomatic Quarter, Riyadh, Saudi Arabia
   (P.O. Box 4095) 電話: (966-1) 488-1100
  ・Consulate-General of Japan、Al-Islam St. No.32. Jeddah, 21431, Saudi Arabia
   (P.O. Box 1260) 電話: (966-2) 667-0676

■シリア。(旧オスマントルコ→仏植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語、フランス語。

 ○ビザ要。

 ○カルネ要。実態はなくても可。

 ○首都はダマスカス。人類が住みつづけた町では最古という。

 ○通貨はポンド。

 ○旅行期は年中可。気温変化は東京と同じだが、格段に雨が少ない。

 ○接続ルート

   イスラエル以外はOK。

 ○アルファベット文字

   カナン人(フェニキア)人が発明したアルファベット文字の原型となったウガリット楔形文字の粘
  土板に描かれた15文字が国立博物館で見られる。地中海岸にあるウガリットという町は、現在ラタキ
  アの少し北のラス・シャムラという。

 ○継続して発展している世界最古の町

   首都ダマスカス。

 ○キリスト教徒の集落

   首都の北約50kmに昔からキリスト教徒だけが住む集落がある。アラブ人もここに生まれればイス
  ラム教徒にはなず、キリスト教徒として信条を生涯貫く。

 ○パルミラ遺跡

   シルクロードの交易ルートとしてパルミラ(遺跡)は栄えた。ローマ帝国は支配下のパルミラが独
  立することを恐れていた。一方、ローマ帝国が支配するエジプトのアレキサンドリア商人によってユ
  ーラシアの交易ルートは海上が主になり、パルミラは衰退し始めた。そこで、パルミラの女王は新交
  易ルートの覇者であるローマ帝国支配下のアレキサンドリアの盟主を攻撃したが敗れ、完全に遺跡と
  化した。交易ルート・方法等が変わると国・都市の盛衰も左右されるのは古今東西で万国共通である。

 ○世界最古のモスク

   ウマイヤド・モスク。壁画にはイスラム世界のあの世の極楽・天国が描かれているが、平和・緑豊
  かな植物・水場・閑静等が表現されていて、まるで日本を描いているようである。

 ○イスラム教の宗派争い

   少数派のアラウィ派16%が国王派で政権を握り(2012.2)、多数派のスンニ派は74%で権力圏外。
  レバノンのイスラム原理主義派ヒズボラはシーア派で、シリアのスンニ派とは仲が悪く、アラウィ派
  の国王派と中が良い。イランのシーア派とも仲が良く、中東はイスラムの宗派間でいがみあっている。

 ○世界遺産

  ・古代都市ダマスカス(文化)。 
  ・古代都市ボスラ(文化)。 
  ・パルミラ遺跡(文化)。 
  ・古代都市アレッポ(文化)。 
  ・クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン(文化)。 

 ○治安は渡航延期勧めC〜十分注意A2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、No.3537 Sharkasiya, Aljala' Street, Abou Rommaneh,
   Damascus, Syrian Arab Republic (B.P. 3366)
   電話: (963-11) 3338273, 3332553, 3339781, 3310417〜8, 334-3885, 334-3886

■トルコ。

 ○主言語はトルコ語、英語。

 ○観光ビザは90日不要。

 ○カルネ不要。

 ○首都はアンカラ。

 ○通貨はリラ。

   1970年は1米ドルが11リラ、2003年は1,428,571リラ。貨幣価値は121,065分の1になった。インフレ
  は恐い!古い100万リラは新1リラになった。為替に強い外貨や金等で財産を保全した人は---?

 ○旅行期は4〜11月がベスト。12〜3月は雪や凍結道で通行できなくなる高地以外は年中可。

 ○接続ルート

   内戦で閉鎖中のイラク以外はすべて可。

 ○ガソリン

   田舎はリッター220円位で世界一?高い。クレジットカードでガソリン購入可。

 ○宿

   多く、安い。

 ○公衆浴場

   ハマムという、低料金で本場のトルコ風呂が体験でき、ついでに垢をそぎ落としてもらえば爽快に
  なる。地方はより親切でより安い。

 ○シシケバブ(=シシカバブ)

   シシ(串)ケバブ(焼いた)=ヤキトリ発祥の地。ドネル(回転する)ケバブ(焼いた)は中央の
  縦串に生の薄切り肉を刺し、直径40cm位の肉を筒状にして、周囲の火であぶって焼けた外側をナイ
  フで削ぎ落として食べる。鳥・羊・ミンチ肉等もある。仏・中国・トルコ料理は世界三大料理。

 ○ノアの箱舟

   これが漂着したというアララット山は東部にあり、海抜5,165mで登山も可。

 ○カッパドキア地方

  ・トルコ中央の北のアバノス、西のネブシェヒール、南のユルギップの3都市と周辺の村の面積は東
   京都とほぼ同じで、総称してカッパドキア地方という。カッパドキア地方にギョレメという町があ
   るので、トルコ人はギョレメ地方とも呼んでいる。近くのエルジェス山(3,916m)が吹きあげた火
   山灰や凝灰岩が長年の風雨で浸食されて奇岩を形成し、加工しやすいことから洞窟・地下住居とし
   ても幾多の民族に活用されたので、世界遺産登録は「自然遺産と文化遺産の複合体」としてなされ
   た。1〜13世紀はキリスト教徒の隠れ家だった。

  ・近郊のカイマルク、デリンクユ等には地下都市が100箇所以上あり、20万人もの人が住んだ遺跡が
   ある。

 ○コンヤの舞踏教団

   イスラム神秘主義の一派「メウラーナ教団」の陶酔踊りは、毎年12月にだけ開催される。

 ○ヒエラポリスのローマ遺跡とパムッカレの石灰棚

   西部のデニズリ北部にある。トルコ語で「綿の城」というパムッカレは白色の石灰棚で温泉が沸い
  ている。ただし、放水は夏のみなので他の季節は水がない。近くのパムッカレ・モーテルはモーテル・  コルの斜め裏、遺跡の中にある超人気ホテル。お湯が湧いたところをそのまま利用している温泉プー
  ルはいい。ホテルの反対側で石灰棚の頂上には、ローマ時代の遺跡の円形劇場ヒエラポリス遺跡があ
  りで、「ここで埋葬されると天国に行ける」と遠いローマからも遺体が運ばれて埋葬されたという。
  保存状態はよい。

 ○ローマ遺跡

   主に西部に豊富。

 ○アジアとヨーロッパに架かる橋

   イスタンブールのボスポラス海峡にかかる橋「ファーティフ・スルタンメフメット大橋」は日本の
  ODAで日本の建設会社が建設したもの。同様に海峡の地下では大成建設がトンネルを掘削中。

 ○ガラッタ橋の風物詩

   イスタンブールのボスポラス海峡に面した金角湾出口のガラッタ橋のたもとに係留した漁船はアジ、
  サバ、イワシ等を油で揚げし、パンにはさんで販売。1969〜2007年迄、この情景は変わらず。

 ○クルド人地区

   東南部のウルファから東の〜イラン、および南部のイラク迄は独立を希求するクルド人が多く、人
  口は1,200〜1,500万人。イランとイラクのクルド人合計は約2,500〜3,000万人で、国家がない一つの
  民族としては世界最大である。独立を許さないトルコ政府と小競り合いが続いている。日本の約半分
  の面積を持つこの地には、ときどき非常事態宣言が敷かれ、旅人は通行できなくなる。私は道端のク
  ルド少年に車めがけて投石された。

 ○世界遺産

  ・イスタンブール歴史地域(文化)。 
  ・ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群(複合)。 
  ・ディヴリーイの大モスクと病院(文化)。 
  ・ハットゥシャ(文化)。
  ・ネムルット・ダウ(文化)。 
  ・クサントス-レトーン(文化)。 
  ・ヒエラポリス-パムッカレ(複合)。 
  ・サフランボル市街(文化)。 
  ・トロイの古代遺跡(文化)。 

 ○治安はイラク国境の県は渡航延期勧めC、その他は十分注意A2007.12。

 ○日本大使・総領事館

  oEmbassy of Japan、Resit Galip Caddesi No. 81, Gaziosmanpasa, 
   Ankara, Turkey (P.O. Box 31-Kavaklidere) 電話: (90-312) 446-0500
  oConsulate-General of Japan、Tekfen Tower 10th Floor,
   Buyukdere Caddesi No.209, 4. Levent 34394, Istanbul, Turkey
     電話: (90-212) 317-4600

□パレスチナ。飛び地ガザ地区。(旧オスマントルコ→英植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語。

 ○ビザは国境で取得可。

 ○カルネ不要。

 ○首都機能はラマラにある。

 ○通貨はシェケル(複数形はシャワケル)。

 ○旅行期は年中可。

 ○接続ルート

   ヨルダンのみ可。ガザとエジプト間は政治情勢次第。

 ○独立

   1988年に宣言したが---未独立国。国連のオブザーバー資格国。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は退避勧告状態D2007.12。

 ○日本大使館はなく、日本政府代表事務所。郵便物宛先はイスラエルの日本大使館に。

   Representative Office of Japan to the Palestinian Authority、
   Al-Wataniah Towers 5th Floor,34 Al-Bireh Municipality St.,Ramallah
     電話: (972-2)241-3120, 241-3121

   郵便物宛先
   c/o Embassy of Japan in Israel, Museum Tower 19th & 20th Floor, 4,
      Berkowits Street,64238 Tel-Aviv, Israel

■バーレン。(旧英植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語。

 ○ビザ要。空港で取得可。

 ○カルネ要。

 ○首都はマナーマ。

 ○通貨はディナール。

 ○旅行期は7〜9月は暑いが、年中可。

 ○経済、社会

  ・1932年原油産出開始。採掘可能年数はあと20年。国家予算の50%はサウジアラビアからタダでもら
   う原油を輸出して捻出している。

  ・人口約70万人の内外国人は約38%で、労働人口の約65%以上は外国人。

  ・物価は普通。バス網完備。

 ○豊かな社会

   税金ゼロ、教育は高校までタダ、医療費はタダ同然、社会保障制度は充実している。   

 ○世界遺産

  ・カラート・アル=バーレーン考古遺跡(文化)。 

 ○治安は十分注意A2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、55 Salmaniya Avenue, Manama Town 327, Bahrain
   (P.O.Box 23720, Manama, Bahrain) 電話: (973) 17716565

■ヨルダン。(旧オスマントルコ→英植民地)
 
 ○主言語はアラビア語、英語。

 ○ビザ要。国境で取得可。

 ○カルネ要。

 ○首都はアンマン。

 ○通貨はディナール。

 ○旅行期は年中可。

 ○接続ルート

  ・イスラエルともOKで、車で唯一の陸路入出国地はヨルダン川のキング・フセイン橋(イスラエル
   ではアレンビー橋と呼ぶ)。

  ・アカバ湾のアカバから対岸のエジプトのヌエバ港へは毎日フェリーあり。(人30米ドル、二輪車20
   米ドル)。スエズ港には2日に1便あり。タバにも船便あり。

 ○ペトラ遺跡

   紀元前6世紀〜紀元後7世紀頃まで遊牧民のナバタイ人やローマ人達が繁栄を極めたが、エジプトと
  メソポタミアを結ぶ交易路等が変わり衰退した。同時に大地震も加わって町は崩壊し遺跡になった。
  今でも昔をしのばせる遊牧民が土産品を売っている。

 ○死海

   海抜マイナス402m、水深360m、水域750km2 (琵琶湖位)、ミネラル総含有量430億トン、世界一
  低い水面。死海のミネラル分は1リットル中340gで海水の10倍も高濃度である。塩分濃度は約25.0%
  と普通の海水の3.5%の約7倍。いかなる生物も住めない「死海」と呼ばれる所以である。

   上流のチベリアス湖(ガラリア湖)や、そこから流れでたヨルダン川の水を飲料水や農業用水に使
  用しているし、降水量は年々少なくなっているので、水位は年に約10cm下がっている。

   含有ミネラルの成分は海水の成分とは大きく異なる。海水のミネラルの殆どは塩化ナトリウムであ
  るが、死海のミネラルは、塩化マグネシュウムや塩化カリウムといった成分が殆どで、逆に塩化ナト
  リウム成分は極めて少ないのが特徴。このミネラル成分はヨルダン川の水が運んできたものではなく、
  東部に湧き出る温泉からのものらしい。大規模なカリウム精製工場が死海南端部に操業している。年
  生産量200百万トン、内90%以上が輸出されている。原油がでないヨルダンの貴重な天然資源である。 

 ○世界遺産

  ・ペトラ遺跡(文化)。 
  ・アムラ城(文化)。 
  ・ウム・アル=ラサス(ラサス地域の遺跡)(文化)。 

 ○治安は十分注意A2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、Between 5th and 6th Circles, Ibn Al-Furat Street,
   Zahran Area, Basin No.21 Southern Um Utheinah, Amman, 
      The Hashemite Kingdom of Jordan (P.O. Box 2835, Amman, 11181 Jordan)
     電話: (962-6)5932005, 5930428

■レバノン。(旧オスマントルコ→仏植民地)

 ○主言語はアラビア語、英語、フランス語。

 ○ビザ要。国境で取得可。

 ○カルネ要。実態はなくても可。

 ○首都はベイルート。

 ○通貨はポンド。

 ○旅行期は年中可。

 ○接続ルート

   イスラエル以外はOK。

 ○宗教と政治

   大統領はキリスト教徒、首相はイスラム教徒のスンニ派、国会議長はイスラム教徒のシーア派に振
  り分けられている。

 ○レバノン杉

   国旗にも取り入れられてる硬いレバノン杉は、1,000本程しか残っていない。

 ○食材

   首都で日本食材入手可。

 ○世界遺産

  ・アンジャル(文化)。 
  ・バールベック(文化)。 
  ・ビブロス(文化)。 
  ・ティルス(文化)。 
  ・カディーシャ渓谷と神の杉の森(文化)。

 ○治安は渡航延期勧めC〜渡航是非検討B2007.12。

 ○日本大使館

   Embassy of Japan、Serail Hill Area, Army Street, Zokak El-Blat,
   Beirut, Lebanon.(P.O. Box 11-3360) 電話: (961-1) 989751〜3

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