地球ドライブのノウハウ(53)国別情報:大洋州・オセアニア(イ〜サ)


◎旅行期

  年中可。ただし、オーストラリア北部は11〜3月が雨季で、未舗装道は泥道で走行不可。

◎言語

  かつて植民地だった国は、旧宗主国の言葉が通じやすい。

◎物価

  太平洋の島々は物価が高い!

◎諸島の経済

  農業、養豚、沿海漁業、観光、出稼ぎ者の仕送り、外国からの支援等で成り立っている。

◎太平洋の小島国・地域を北から並べる。(目安)

  ミッドウェー諸島(米国)

  硫黄島(日本)

  南鳥島(日本)

  ハワイ諸島(米国)

  ウェーク島(米国)

  ジョンストン島(米国)

  北マリアナ諸島(含、サイパン、テニアン、米国)

  グァム島(米国)

  マーシャル諸島(含、ビキニ島)

  ミクロネシア連邦(含、カロリン諸島、旧トラック諸島、トラック島、ヤップ島)

  パラオ

  ガラパゴス諸島(エクアドル)

  キリバス(含、ギルバート諸島)

  ジャルビス島。(米国)

  ツバル(含、エリス諸島)

  ナウル

  ソロモン諸島

  スウェイン島(米国)

  サモア(旧西サモア)

  東サモア(米国)

  バヌアツ(旧ニューヘブリデス)

  タヒチ(正式名はフランス領ポリネシア、フランス)

  フィジー

  トンガ

  クック諸島(ニュージーランド)

  ニューカレドニア(フランス)

  イースター島(チリ)

  フアンヘルナンデス諸島(ロビンソンクルーソー島、チリ)

------------------------------------------------------------------------------------------------

□イースター島。(チリ領)

 ○人口3,000人弱のラパヌイ人とチリ人の島。

 ○主言語はスペイン語。

 ○ビザは90日不要。

 ○首都はサンチァゴ。

 ○通貨はチリペソ、米ドル。

 ○旅行期は年中可。

 ○モアイ

  ・約900体の巨石像モアイはアフと呼ばれる台座に立っており、下は墓。キャプテンクックが初上陸し
   たときは、すべてのモアイは目を剥ぎ取られ、倒れていた。食料難や部族争い等から島のヤシの樹
   はすべて切り倒されてはげ山になり、土壌はやせて食料確保はさらに困難になり、無人化した。

  ・2003年1月、日本人観光客がモアイに落書きをして警察に逮捕された。

 ○世界遺産

  ・ラパ・ヌイ国立公園「石造モアイ等」(文化)。 

 ○治安は一般的注意@2007.12。

□ウェーク島。(米領)

■オーストラリア。(旧英植民地)

  インド洋----タスマニア島(南西インド洋)

        クリスマス島(東インド洋)

        ココス諸島=キーリング諸島(東インド洋)

        ヘアード島(南インド洋)

 ○主言語は英語。

 ○ビザ要。

   ワーキングホリデービザの年齢制限は原則18〜25歳、例外は30歳迄。ワーキングホリデーの協会は
  主要都市にあり。

 ○カルネ要。

   輸入関税を払えばカルネ不要。中古車でも古い車の評価額は安く、税金も安い。

 ○首都はキャンベラ。

 ○通貨はオーストラリア・ドル。

 ○旅行期

  ・舗装道は年中可。ただし、地域により酷暑と雨季に注意。

  ・シンプソン砂漠横断は6〜8月頃の乾季のみ二輪車、四輪駆動車で可能。雨季は不可能。塩湖多し。

  ・11〜3月のアウトバックのストックルート(放牧した牛や羊等の搬出入道等)は暑すぎて、万一車
   が故障したときは長期の自給が難しく、走行は自殺行為である。

  ・北部のダーウィンやヨーク岬は11〜3月が雨季で、未舗装道は泥道で走行不可。ヨーク岬のベスト
   シーズンは乾季の6〜8月。

  ・南部は6〜8月が雨季だが舗装道は年中可。

 ○接続ルート

   アジアとの連絡はシンガポールが一般的で比較的安い。インドも可。ニュージーランドへの車の船
  賃はトヨタハイエースで約1,750ドル(約17万円。2007.12)。

 ○ワーキングホリデー

   広い国土を旅しながらときどき働く伝統があり、これをこの国ではワーキングホリデーという。多
  くの人が気軽に旅し各地で働いている。定年まで同じ会社で働く人は例外である。今では世界中に広
  がり、日本はこの国をはじめ8か国と協定を結び、相互に若者のワーキングホリデービザを発行して、
  多くの人が利用している。

 ○情報入手

  ・オーストラリア政府観光局のWebで「オーストラリア旅ブック」」を申し込むと無料で送付してく
   れる。

  ・入国前にオーストラリア・オートモービル・アソシエーシン=オーストラリア自動車協会「AAA」で
   最新の情報をもらうと大変有益で、無駄が省ける。「道路利用者のハンドブック」は「AAA」で無料
   でもらえる。

  ・政府観光局のトラベルセンターで全土の地図が無料でもらえる。

  ・アウトバック情報本。書籍番号 ISBN 0-86442-504-X  「OUTBACK AUSTRALIA」 Lonely Planet社
   は満載。

  ・地図。「オーストラリアズ・グレート・デザート・トラックス・マップ・パック」はアウトバック
   全ルートの主要ポイントの緯度・経度を記載。日本からの注文は書籍番号ISBN-1-865000-62-0。

  ・4WD車向け市販地図。「4WDエスケープス」はアウトバックに詳しい。

  ・西端のパースの安宿「ライダーズ・バックパッカーズ・パース」は日本人旅行者が多い。

 ○乾燥

   凄く、リップクリームは必携品。

 ○ハエ

   郊外の昼間は蝿が顔にまといつき、イライラする人は防護網が実用的。現地ではフライ・ネット等
  の用品を売っている。虫除けクリームの効果は商品の効能次第。

 ○ワル(悪)

   多い。自動販売機は成り立たないほど数は少ない。

 ○原住民専用居住区

   無許可で入ると罰金4,000豪ドル。

 ○道路

  ・非舗装道は赤土のほこりが凄い。1年もアウトバックを走ると赤い微粒子を吸ったエンジンはオー
   バーホールしなければならない。

  ・濡れた赤土はすべる。急ブレーキは大変危険である。

  ・僻地の商店「ロードハウス」はまるで車旅人のオアシスのように必要品・サービスがあり、近辺の
   最新の情報が入る。

  ・ノーザンテリトリーは速度制限なし。

  ・大型トラックが3〜5の車両を連結した大陸縦横断陸送のロードトレーン。車の前のバンパー前に
   頑丈な鉄枠(BULLBAR=牛用、ROO BAR=カンガルー用、グリルガード等呼び名は様々)を備え、カン
   ガルーや体重500kgの牛でもボンボン跳ね飛ばし、大砂塵を数kmもたなびかせながら地響きを立
   てて猛進して行く。これを前か後部に発見したら速度を落として道端に寄り、道を譲った方が無難
   である。

  ・カンガルー、牛、エミュー、ウサギ等と衝突しないように細心の注意が必要である。道路にはそれ
   らの轢死体が無数にあり、大量のウジ虫が腐敗した肉汁に泳いでいて臭い。古いのは骨と皮のミイ
   ラになっている。カンガルーは夜間のヘッドライトに驚いて道を横切るので、危険。

  ・主要道で世界最長の給油所なし区間はナラボー平原を鉄道沿いに走る無舗装道の1,400kmかな?東
   は南オーストラリア州のグレンダンボ(ロードハウスあり)、西は西オーストラリア州のボウルダ
   ーをつなぐ”埃っぽいアウトバックトレイル”である。

  ・ナラボー平原を海岸沿い横切る1号線(Eyre Hwy)は南オーストラリアのポートオーガスタから西オ
   ーストラリアのノースマンまで約1,657km。途中の各12〜200km間にロードハウスがあって燃料・
   食料・宿泊が可能。途中で14km離れた大断崖のヘッドオブバイトに寄ると鯨が見られる?Ceduna
   では伊勢えびやカキ等の魚介類が豊富で美味とか。

 ○ガソリン

   リッター200円位、軽油180円位(2007.11)。

 ○キャンプ

  ・ブッシュキャンプはどこでもできるが、完全に無人の地が良い。トイレ時はトゲのある草に要注意。

  ・どこのブッシュでも海岸でも可能。危険なのは、背中が一部赤い毒グモの背赤ゴケグモ(レッド・
   バック・スパイダー)、毒グモのホワイト・テール・スパイダー、海蛇、青い斑点・輪・線がある
   毒ダコのブルー・スポッテッド(リングド・ラインド)・オクトパス、カサゴのような毒魚のスト
   ーン・フィッシュ、サメ、電気クラゲ、ウニ、サンゴ、トゲのある草等。北部の湿潤地は毒蛇が多
   い。

  ・ときどき自然発火によるブッシュファイアーに遭遇する。ほとんどは煙をくすぶらせているだけだ
   が、風向きが変わると危険なのでブッシュキャンプで就寝中は注意が必要である。年15,000件発生。

  ・海岸線はどこも自然が豊かで、魚介類が豊富である。サザエ、タコ、エビ、伊勢海老、砂イソメ等
   が手軽に取れる所もある。一般的に、釣り場は期待できる。牛肉でキスをたくさん釣った。

 ○車の売買

   都会では中古品売買専用新聞「トレーディング・ポスト(今はないか?)」等があり、自動車や二
  輪車等の個人売買が簡単。

 ○姉妹都市と在留邦人

   日本と6州99都市が姉妹州(都市)関係。在留邦人数 52,970名(06.1.23日現在)。

 ○税金戻し

   出国30日以内に300ドル以上の買物後、その物を海外に持出すときは申請すれば10%の税金が戻る。

 ○検疫

   酪農国なので感染病予防のため、持ち込み品の検疫は非常に厳しい。木材コンテナも不可。

 ○関税

   日本に輸出する農産物等は関税が高い。米800%、小麦100%、牛肉50%等。日本から輸入する自動
  車部品の関税は10%。これらがFTA交渉で自由化されれば日本の小麦と砂糖業界は壊滅し、乳製品と牛
  肉市場も大ピンチに見舞われるとか。物価は日本の10〜50%という非常に安い国とどうつきあうか?

 ○カウラの日本人捕虜収容所大脱走事件

   第2次世界大戦中、首都キャンベラの北250kmの大平原のカウラに日独伊等の戦争捕虜収容所があ
  った。日本人は4区画ある収容所のB地区に1,104人いた。約700人の一般兵卒は初期から入所し、約
  400人の下士官等は後から入所してきた。捕虜生活は民主的に運営され野球、麻雀、花札等をしたり比
  較的快適に過ごしていたが、下士官達は軍人手帳の薫陶の通り「生きて虜囚の辱めを受けるな---」と
  自決や集団脱走を下級兵に強要した。

   1944.8.4、オーストラリア政府は、下士官達を残して一般兵卒達を他のヘイ収容所へ移動すると決
  定し、捕虜達に通知した。下士官達は、一見民主的な多数決で「行き先のない大脱走」を決議した。
  これは射殺という戦死を意味し、一般兵の多くは無謀な脱走に反対だったが、上官の前では声を出せ
  なかった。

   1944.8.5、午前2時、脱走は実行。予測通りの結果になった。183人射殺、31人自決、12人焼死、そ
  の他は再び捕らえられた。ほとんどは偽名にせざるを得なかったため、帰国できなかった人の姓名は
  不明である。

   戦争終了後、生きていた捕虜は日本の故郷に戻った。A、C、D地区の他の国の捕虜は暴動も脱走
  もせず、同様に戦後帰国した。今は瓦礫のみが残っているが、この史実は「文化比較」、「人間の刷
  り込み現象」、「世界地図に日本が置かれた国際情報なき極東・島国・鎖国・村人・身分制度、歴史」
  等の興味津々な考察を与えてくれる。

   多数決という凶器。戦死に対するさまざまな死生観は世界中に見られ、アフリカのコンゴ動乱では
  「戦死しても生き返る」、イスラム諸国では「ジハード=聖戦死」は「唯一神アッラーの祝福を受け
  天国に迎えられる」、日本では「天皇陛下のために、お国のために---」と死を超えてまでも勝利を
  要求された。

   一方で、現実主義的な所作で生きぬく多くの民族・文化もある。感情、理性、理屈---の織り成す
  戦争に、個人としてどう向き合っていったらよいのだろうか。

 ○シドニー湾の日本海軍特殊潜航艇

   1942年、特殊潜航艇伊22、伊24、伊27の3隻を搭載した潜水艦はシドニー沖に到着した。伊27搭載
  艇はシドニー港入り口で防潜網に絡まり自爆。伊24搭載艇は湾内侵入に成功し、重巡洋艦シカゴに魚
  雷を発射したが2本ともはずれ、うち1本は岸壁に係留されていた宿泊艦クッタブルの艦底を通過して
  岸壁に当たって爆発し、クッタブルは沈没し19名が戦死した。その後、伊24搭載艇は脱出に成功した
  が行方不明となったが、2006年に地元のダイバーがシドニー沿岸数キロ沖の海底で沈没したこの船を
  発見した。最後の伊22搭載艇は湾内で爆雷攻撃を受け、魚雷は未発射のまま自爆した。特殊潜航艇を
  発進させた潜水艦は4日間、全艇の帰投を待っていたが、いずれも帰還しなかった。

   引き上げられた特殊潜航艇員の松尾大尉、中馬大尉、大森一曹、都竹二曹の遺骨は、英国海軍少将
  達が海軍葬で弔った。遺骨は中立国であるポルトガル領東アフリカのモザンビークで日本側に引き渡
  され、やがて遺族達に渡された。特殊潜航艇の乗員は2階級特進した。

   戦時中に敵国である大日本帝国の海軍軍人に鄭重な礼を尽くすことには、オーストラリア国民の一
  部から批判があったが、装甲の薄い小型の特殊潜航艇で港内深くまで潜入し、敵に発見されるや投降
  することなく自沈する松尾大尉らの勇敢さに対し、英国海軍将兵は惜しみない敬意を表した。また、
  この時点では日豪戦争が始まって半年しか経過しておらず、第一次世界大戦時のインド洋と地中海に
  於ける英国海軍とオーストラリア海軍への日本海軍による協力に対する返礼の意味もあったと考えら
  れるが、より直接的には日本軍に捕らえられていたオーストラリア人捕虜の待遇改善を期待した行為
  でもある。しかしながら捕虜の待遇改善はなかったとされる。

   引き上げられた特殊潜航艇は、首都キャンベラのオーストラリア戦争記念館で展示され、シドニー
  湾への侵入経路や戦死した乗員に関する詳しい説明パネルが付されている。海上自衛隊の練習艦隊が
  シドニー港に寄港する際には隊員が慰霊を行うのが通例である。

 ○ウルル(先住民のアボリージニアの呼び名。旧エアーズロックは新殖民者の呼び名)

   地上高さ348m(海抜867m)。中央にある「世界最大の一枚岩」が地上に露出した部分をいう。先
  住民の聖地の一つで、今では登山禁止になった。表面の窪みの中の乾いた砂泥にはエビ類が卵を生み、  数年に一度の降水時に孵化してエビが泳ぎ回る。水が枯れる頃また砂泥に卵を生み、死ぬ。卵は降水
  時に孵化し---を繰り返している。

 ○隕石穴

   ウォルフ・クリーク・クレーターの隕石の推定重量約2億トン。

 ○グレートバリアリーフ

   世界一の規模のサンゴ礁群には約400種のサンゴと長さが2mもあるナマコもいる。

 ○シャーク湾

   西オーストラリア北部のインド洋岸にあり深さ2m、面積は東京都の10倍、ジュゴンは1〜1.5万頭で
   世界最多。エビも豊富。海水は塩分濃度が濃く、貝は天敵がいないので大繁殖。シェルビーチはそ
   れらの貝殻の死骸で埋め尽くされ、深さ10mの貝殻だけの地層が100kmもある不思議な所。海水の
   塩分濃度が標準の2倍もある浅瀬はハメリンプールといい、地球上に酸素を供給した”生きた化石ス
   トロマトライト”が今でも見られる世界でもまれなスポットである。陸ではアルマジロとトカゲを
   掛け合わせたようなマツカサトカゲがのっそりと道路をよこぎる。

 ○世界遺産

  ・カカドゥ国立公園(複合)。 
  ・グレート・バリア・リーフ(自然)。 
  ・ウィランドラ湖群地域(複合)。 
  ・タスマニア原生地域(複合)。 
  ・ロード・ハウ島群(自然)。 
  ・オーストラリアの中東部の多雨林保護区群(自然)。 
  ・ウルル(旧エアーズロック)、カタ・ジュタ(旧オルガ)国立公園(複合)。 
  ・クイーンズランドの湿潤熱帯地域(自然)。 
  ・西オーストラリアのシャーク湾(自然)。 
  ・フレーザー島(自然)。 
  ・オーストラリアの哺乳類化石地域(リヴァーズレー/ナラコーアテ)(自然)。 
  ・ハード島とマクドナルド諸島(自然)。 
  ・マッコーリー島(自然)。 
  ・グレーター・ブルー・マウンテンズ地域(自然)。 
  ・パーヌルル国立公園(自然)。 
  ・王立展示館とカールトン庭園(文化)。 
  ・シドニー・オペラハウス(文化)。 

 ○治安は一般的注意@2007.12。

 ○日本大使館・総領事館・出張駐在官事務所

  ・Embassy、112 Empire Circuit, Yarralumla, Canberra A.C.T. 2600,
    Australia 電話: (61-2) 6273-3244
  ・Consulate、Level 34, Colonial Centre, 52 Martin Place, Sydney,
      N.S.W. 2000, Australia (G.P.O. Box No. 4125, Sydney 2001)
     電話: (61-2) 9231-3455
  ・Consulate、21st Floor, The Forrest Centre, 221 St. George's
      Terrace, Perth, W.A. 6000,Australia (P.O. Box 7347,
      Cloisters Square, Perth W.A. 6850) 電話: (61-8) 9480-1800
  ・Consulate、17th Floor, Comalco Place, 12 Creek Street,
      Brisbane, Queensland 4000,Australia 電話: (61-7) 3221-5188
  ・Branch Office in Cairns, Consulate-General of Japan at Brisbane、
   Level 15, Cairns Corporate Tower, 15 Lake Street, Cairns,
      QLD 4870, Australia 電話: (61-7) 4051-5177
  ・Consulate、45th Floor, Melbourne Central Tower, 360 Elizabeth
      Street, Melbourne, Victoria,3000, Australia
     電話: (61-3) 9639-3244

□北マリアナ諸島。(北マリアナ政府=マリアナ諸島連邦。グアム島を除くサイパン島、テニアン島、ロ
          タ島等14の諸島。旧スペイン→ドイツ→日本→米国保護領)

 ○人口約8万人のフィリピン人、中国人、チャモロ人、アメリカ人の島。

 ○主言語はチャモロ語、英語、日本語。

 ○ビザは、サイパンは30日不要。

 ○首都はサイパン島のススペ。

 ○通貨は米ドル。

 ○旅行期は年中可。

 ○日本統治

   1919年から1944年まで日本が委任統治した。観光客の70%は日本人。

 ○税金

   消費税と輸入関税なし。

 ○交通

   公共バスなし。

 ○日本うなぎの産卵地

   諸島西方約400kmのスルガ海山(硫黄島から南に約2,000km広がる海底山脈)は、日本から約
  3,000kmも離れているが、日本うなぎの産卵地。昔は日本列島の河口の近海で産卵していたが、フ
  ィリピン海プレートが移動して、いつの間にかこのような事態になった。うなぎの嗅・臭覚は人間の
  100万倍で、日本で育ったウナギはこれでたどり着けるらしい。DNA恐ろし!

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は一般的注意@2007.12。

 ○日本出張駐在官事務所

   Consular Office of Japan 2nd floor, Bank of Hawaii Bldg,
      Marina Heights Business Park,Puerto Rico,Saipan, MP96950-0407, U.S.A.
   (P.O.Box 500407 Main Post Office, Saipan, MP 96950-0407, U.S.A.)
   電話: (1-670) 323-7201, 323-7202

□グァム島。(旧スペイン→米国→日本→米国領)

 ○人口約16万人のチャモロ人達の島。

 ○主言語は英語。

 ○ビザは90日不要。

 ○首都はハガニア。

 ○通貨は米ドル。少額なら日本円も可。

 ○旅行期は年中可だが7〜11月は雨が多い。

 ○経済

   観光関連従事者は約60%で、残りは軍、農業、漁業関連。観光収入の90%は日本人による。

 ○軍事基地

   島の3分の2は軍事基地で太平洋岸のすべての国への発進基地。

 ○運転

   日本の自動車運転免許証で可。

 ○ウナギの産卵地

  ・グァム島西方の海中にあるスルガ海山あたりは、日本列島のウナギの主産卵地。なぜ約3,000km
   も離れたここなのか?ウナギの臭覚は人の100万倍も良く、この臭覚で日本の川を下って産まれた
   地にたどり着けるとか。

    専門家にに聞くと、「昔の日本のウナギは日本列島の河口付近の海で産卵し、河川に遡上して育
   った。ところが少しずつ移動するフィリピンプレート大陸の移動で、単に産卵場が遠くなったため」
   という。

  ・しかし、そこで産卵した赤ちゃんは南から日本列島東岸沖を北上する黒潮にのって回遊するが、ど
   うして日本列島の河川がわかり、なぜ遡上するのか?
    「スルガ海山で生まれて海流に乗ると、やがて河口に出会ったウナギは生育条件が整っている川
   に遡上する」。

  ・体長数センチのひ弱な体のシラスウナギは約5,000〜10,000kmもどうして泳ぎたどりつけるのか?
    「伊勢海老の幼生も同じだが、海藻のように海流に漂っているに過ぎず、やがて河川を遡上でき
   るほどの体力に成長する」。

 ○故横井庄一さん

   1972年、太平洋戦争終結から28年目にグアム島で地元の猟師に発見された。隠れ住んだ洞穴は観光
  名所になっている。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は一般的注意@2007.12。

 ○日本総領事館

   Suite 604, Guam International Trade Center Building, 590 South
     Marine Corps Drive Tamuning, Guam, 96913, U.S.A.
      (P.O. Box AG, Hagatna, Guam 96932, U.S.A.) 電話: (1-671) 646-1290, 646-5220

■キリバス。(旧英→日本→米国植民地)

  ギルバート諸島(含、タラワ島、オーシャン島)

  ライン諸島(含、パルミラ島、ファニング島、クリスマス島、ミレニアム島=旧カロリン島)

  フェニックス諸島(含、カントン島、ベーカー島、ハウランド島)

 ○人口約10万人のミクロネシア人の国。

 ○主言語はキリバス語、英語。

  ○ビザ要。

 ○首都はタラワ。

 ○通貨は豪ドル。

 ○旅行期は年中可。

 ○国土

  ・赤道の上下に33の環礁からなり、面積は全部合わせても対馬程度だが、排他的経済水域は広い。漁
   業、ヤシの実、観光等が主な産業。

  ・1995年1月1日に日付変更線をずらして、世界で最も早く日が昇る島となった西経150度付近のカロ

   リン島はミレニアム島に改名された。

  ・地球温暖化で水没の危険があり、すでに一部の人はニュージーランド等へ移民している。

 ○核実験

   世界最大・最古の環礁であるクリスマス島では英米が20回以上実験した。

 ○太平洋戦争禍

   タラワ環礁は旧日本軍の残骸多し。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は一般的注意@2007.12。

 ○日本大使館はなく、フィジーの日本大使館が兼務。

□クック諸島。(15の主な島と無数の環礁で構成されニュージーランドとの自由連合)

 ○独立国でも属領でもない「提携国家」という特別な国で日本も国連も未承認。

 ○人口約13,500人のポリネシア系マオリ族の諸島。

 ○主言語は英語、マオリ語。

 ○ビザは31日不要。

 ○首都はラロトンガ島のアヴァルア。

 ○通貨はニュージーランドドル。

 ○旅行期は年中可。11〜3月はサイクロンシーズン(台風)。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は一般的注意@2007.12。

■サモア。(旧ウエスタン・サモアで旧独植民地。)

 ○西経171度線の西側の諸島。東側の諸島は米国領サモア。

 ○人口約2万人のポリネシア系サモア人の国。

 ○主言語はサモア語、英語。

 ○ビザは30日不要。

 ○首都はアピア。

 ○通貨はタラ。

 ○経済

   農業、沿岸漁業、出稼ぎ仕送り。

 ○旅行期は年中可。11〜4月は雨季とサイクロンシーズン(台風)。

 ○世界遺産は登録なし。

 ○治安は一般的注意@2007.12。

 ○日本大使館はなく、ニュージーランドの日本大使館が兼務。

表紙に戻る